%
構文 ¶モードライン構文として使用される文字列では、さまざまな種類のデータを置き換えるために%
構文を使用できます。以下は定義済みの%
構文と意味のリストです。
‘%%’以外の構文では、フィールドの最小幅を指定するために‘%’の後に10進整数を追加できます。幅がそれより小さければそのフィールドは最小幅にパディングされます。純粋に数値的な構文(‘c’、‘i’、‘I’、‘l’)は左側、それ以外は右側にスペースを追加してパディングされます。
%b
buffer-name
関数により取得されるカレントバッファー名。バッファーの名前を参照のこと。
%c
ポイント位置のカレント列番号。そのウィンドウの左マージンより0からカウントされる。
%C
ポイント位置のカレント列番号。そのウィンドウの左マージンより1からカウントされる。
%e
EmacsがLispオブジェクトにたいしてメモリー不足になりそうなときは、それを伝える簡略なメッセージを示す。それ以外の場合は空。
%f
buffer-file-name
関数により取得されるvisit中のファイル名。バッファーのファイル名を参照のこと。
%F
選択されたフレームのタイトル(ウィンドウシステム上のみ)か名前。基本パラメーターを参照のこと。
%i
カレントバッファーのアクセス可能な範囲のサイズ。基本的には(- (point-max) (point-min))
。
%I
‘%i’と同様だが10^3は‘k’、10^6は‘M’、10^9は‘G’を使用して略記することで、より読みやすい方法でサイズをプリントする。
%l
ポイント位置のカレント行番号。そのバッファーのアクセス可能な範囲内でカウントされる。
%M
global-mode-string
の値(デフォルトではmode-line-misc-info
の一部)。
%n
ナローイングが有効なときは‘Narrow’、それ以外は何も表示しない(ナローイングのnarrow-to-region
を参照)。
%o
バッファー(の可視な範囲)を通じてウィンドウがtravel した割合(ウィンドウ外部にあるすべてのテキストにたいしてウィンドウ上端の上にあるテキストのサイズのパーセンテージまたは‘Top’、‘Bottom’、‘All’)。
%p
ウィンドウの最上部より上にあるバッファーテキストのパーセント表示、または‘Top’、‘Bottom’、‘All’のいずれか。デフォルトのモードライン構文は、これを3文字に切り詰めることに注意。
%P
ウィンドウの最下部より上にあるバッファーテキスト(ウィンドウ内の可視なテキストと最上部の上にあるテキスト)のパーセント表示、およびバッファーの最上部がスクリーン上で可視なら、それに加えて‘Top’。または‘Bottom’か‘All’。
%q
‘-’で区切ったウィンドウの上端および下端より上にあるテキストのパーセンテージ、または‘All’。
%s
process-status
により取得されるカレントバッファーに属するサブプロセスの状態。プロセスの情報を参照のこと。
%z
キーボード、端末、およびバッファーコーディングシステムのニーモニック。
%Z
‘%z’と同様だが、EOL形式(end-of-line format: 改行形式)を含む。
%&
バッファーが変更されてれば‘*’、それ以外は‘-’。
%*
バッファーが読み取り専用(buffer-read-only
を参照)なら‘%’、
変更(buffer-modified-p
を参照)されていればは‘*’、
それ以外は‘-’。バッファーの変更を参照のこと。
%+
バッファーが変更(buffer-modified-p
を参照)されていれば‘*’
バッファーが読み取り専用(buffer-read-only
を参照)なら‘%’、
それ以外は‘-’。これは読み取り専用バッファーの変更にたいしてのみ‘%*’と異なる。バッファーの変更を参照のこと。
%@
バッファーのdefault-directory
(ファイル名を展開する関数を参照)がリモートマシンなら‘@’、それ以外なら‘-’。
%[
再帰編集レベルの深さを表示する(ミニバッファーレベルは勘定しない)編集レベル1つが‘[’。再帰編集を参照のこと。
%]
編集レベル1つが‘]’(ミニバッファーレベルは勘定しない)。
%-
モードラインの残りを充填するのに十分なダッシュ。
%%
文字‘%’。%
構文が許される文字列内にリテラル‘%’を含めるにはこの方法を使用する。
%
-構文 ¶以下の構文は今後使用するべきではありません。
%m
廃止;
かわりにmode-name
変数を使うこと。mode-name
の値が(たとえばemacs-lisp-mode
の値のように)非文字列のモードライン構文の場合には、%m
構文は空文字列を生成するので不十分である。