33.18 大文字小文字の変更

ここで説明するcase(大文字小文字)変換コマンドはカレントバッファー内のテキストに作用します。文字列と文字のcase変換コマンドはLispでの大文字小文字変換、大文字や小文字に変換する文字やその変換方法のカスタマイズはcaseテーブルを参照してください。

Command: capitalize-region start end

この関数はstartendで定義されるリージョン内のすべての単語をcapitalizeする。capitalizeとは各単語の最初の文字を大文字、残りの文字を小文字に変換することを意味する。この関数はnilをリターンする。

リージョンのいずれかの端が単語の中間にある場合には、リージョン内にある部分を単語全体として扱う。

インタラクティブにcapitalize-regionが呼び出された際には、startendはポイントとマークになり小さいほうが先になる。

---------- Buffer: foo ----------
This is the contents of the 5th foo.
---------- Buffer: foo ----------

(capitalize-region 1 37)
⇒ nil

---------- Buffer: foo ----------
This Is The Contents Of The 5th Foo.
---------- Buffer: foo ----------
Command: downcase-region start end

この関数はstartendで定義されるリージョン内のすべての英文字を小文字に変換する。この関数はnilをリターンする。

インタラクティブにdowncase-regionが呼び出された際には、startendはポイントとマークになり小さいほうが先になる。

Command: upcase-region start end

この関数はstartendで定義されるリージョン内のすべての英文字を大文字に変換する。この関数はnilをリターンする。

インタラクティブにupcase-regionが呼び出された際には、startendはポイントとマークになり小さいほうが先になる。

Command: capitalize-word count

この関数はポイントの後のcount単語をcapitalizeして、変換後その後にポイントを移動する。capitalizeとは各単語の先頭を大文字、残りを小文字に変換することを意味する。countが負なら、この関数は前の−count単語をcapitalizeするがポイントは移動しない。値はnil

ポイントが単語の中間にある場合には、ポイントの前にある単語部分は前方に移動する際は無視される。そして残りの部分が単語全体として扱われる。

インタラクティブにcapitalize-wordが呼び出された際には、countに数プレフィクス引数がセットされる。

Command: downcase-word count

この関数はポイントの後のcount単語を小文字に変換して、変換後その後にポイントを移動する。countが負なら、この関数は前の−count単語を小文字に変換するがポイントは移動しない。値はnil

インタラクティブにdowncase-wordが呼び出された際には、countに数プレフィクス引数がセットされる。

Command: upcase-word count

この関数はポイントの後のcount単語を大文字に変換して、変換後その後にポイントを移動する。countが負なら、この関数は前の−count単語を小文字に変換するがポイントは移動しない。値はnil

インタラクティブにupcase-wordが呼び出された際には、countに数プレフィクス引数がセットされる。

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