33.19 テキストのプロパティ

バッファーや文字列内の各文字位置は、シンボルにおけるプロパティリスト(プロパティリストを参照)のようにテキストプロパティリスト(text property list)をもつことができます。特定の位置の特定の文字に属するプロパティ、たとえばこのセンテンス先頭の文字‘T’ (訳注: 翻訳前のセンテンスは"The properties belong to a ..."で始まる)、または‘foo’の最初の‘o’など、もし同じ文字が異なる2箇所に存在する場合には、2つの文字は一般的に異なるプロパティをもちます。

それぞれのプロパティには名前と値があります。どちらも任意のLispオブジェクトをもつことができますが、名前は通常はシンボルです。典型的にはそれぞれのプロパティ名シンボルは特定の目的のために使用されます。たとえばテキストプロパティfaceは、文字を表示するためのフェイスを指定します(特殊な意味をもつプロパティを参照)。名前を指定してそれに対応する値を尋ねるのが、このプロパティリストにアクセスするための通常の方法です。

ある文字がcategoryプロパティをもつ場合は、それをその文字のプロパティカテゴリー(property category)と呼びます。これはシンボルであるべきです。そのシンボルのプロパティはその文字のプロパティにたいしてデフォルトとしての役割をもちます。

文字列とバッファーの間でのテキストのコピーでは、文字とともにそのプロパティが保持されます。これにはsubstringinsertbuffer-substringのようなさまざまな関数が含まれます。テキストのkillとyank(killリングを参照)においてはそのテキストのプロパティも保持されますが、特別に扱われるプロパティもいくつかあり、テキストのyank時に削除されるかもしれません。yankを参照してください。

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