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このチャプターでは検索、作成、閲覧、保存、その他ファイルとディレクトリーにたいして機能するEmacs Lispの関数と変数について説明します。その他のいくつかのファイルに関する関数についてはバッファー、バックアップとauto-save(自動保存)に関する関数についてはバックアップと自動保存で説明されています。

ファイル関数の多くはファイル名であるような引数を1つ以上受け取ります。このファイル名は文字列です。これらの関数のほとんどは関数expand-file-nameを使用してファイル名引数を展開するので、~は相対ファイル名(../と空文字列を含む)として正しく処理されます。ファイル名を展開する関数を参照してください。

加えて特定のmagicファイル名は特別に扱われます。たとえばリモートファイル名が指定された際、Emacsは適切なプロトコルを通じてネットワーク越しにファイルにアクセスします。Remote Files in The GNU Emacs Manualを参照してください。この処理は非常に低レベルで行われるので、特に注記されたものを除いて、このチャプターで説明するすべての関数がファイル名引数としてmagicファイル名を受け入れると想定しても良いでしょう。詳細はSee 特定のファイル名の“Magic”の作成を参照してください。

ファイルI/O関数がLispエラーをシグナルする際、通常はコンディションfile-errorを使用します(エラーを処理するコードの記述を参照)。ほとんどの場合にはオペレーティングシステムからロケールsystem-messages-localeに応じたエラーメッセージが取得されて、コーディングシステムlocale-coding-systemを使用してデコードされます(localeを参照)。

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