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42.23.4 グリフ

グリフ(glyph)とはスクリーン上で1文字を占めるグラフィカルなシンボルです。各グリフはLisp内でグリフコード(glyph code)として表現されます。これは文字と、表示するフェイスをオプションで指定します(フェイスを参照)。ディスプレイテーブル内でのエントリーとしての使用がグリフコードの主な用途です(ディスプレーテーブルを参照)。以下の関数はグリフコードを操作するために使用されます:

Function: make-glyph-code char &optional face

この関数は文字charを表すグリフをフェイスfaceでリターンする。faceが省略かnilならグリフはデフォルトフェイスを使用して、その場合にはグリフコードは整数。faceが非nilならグリフコードが整数オブジェクトである必要はない。

Function: glyph-char glyph

この関数はグリフコードglyphの文字をリターンする。

Function: glyph-face glyph

この関数はグリフコードglyphのフェイス、またはglyphがデフォルトフェイスを使用する場合にはnilをリターンする。

テキスト端末上で実際にどのようにグリフコードを表示するかを変更するためにglyph tableをセットアップできる。この機能は半ば時代遅れであり、かわりにglyphless-char-displayを使用すること(グリフなし文字の表示を参照)。

Variable: glyph-table

この変数の値が非nilなら、それはカレントグリフテーブルである。これは文字端末上でのみ効果があり、グラフィカルディスプレイ上ではすべてのグリフはそのままliteralに表示される。グリフテーブルはg番目の要素がグリフコードgの表示方法を指定するようなベクターであること。ここでgはフェイス未指定なグリフにたいするグリフコード。要素はそれぞれ以下のいずれかであること:

nil

そのグリフをそのままliteralに表示する。

文字列

指定された文字列を端末に送信することによりグリフを表示する。

グリフコード

指定されたグリフコードをかわりに表示する。

グリフテーブルのテーブル長以上の整数グリフコードは、そのままliteralに表示される。

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