ウィンドウはそれぞれディスプレイテーブルを指定でき、バッファーもそれぞれディスプレイテーブルを指定できます。もしウィンドウにディスプレイテーブルがあれば、それはバッファーのディスプレイテーブルより優先されます。ウィンドウとバッファーがいずれもディスプレイテーブルをもたなければ、Emacsは標準的なディスプレイテーブルの使用を試みます。標準ディスプレイテーブルがnil
ならEmacsは通常の文字表示慣習(通常の表示の慣習を参照)を使用します(Emacsはディスプレイテーブルの“merge”は行わない;
ウィンドウにディスプレイテーブルがあれば、バッファーのディスプレイテーブルと標準ディスプレイテーブルは完全に無視される)。
ディスプレイテーブルはモードラインが表示される方法に影響を与えるので、新たなディスプレイテーブルを使用してモードラインを強制的に再表示するにはforce-mode-line-update
を使用することに注意してください(モードラインのフォーマットを参照)。
この関数はwindowのディスプレイテーブル、ディスプレイテーブルがなければnil
をリターンする。windowのデフォルトは選択されたウィンドウ。
この関数はwindowのディスプレイテーブルにtableをセットする。引数tableはディスプレイテーブルかnil
のいずれかであること。
この変数はすべてのバッファーにおいて自動的にバッファーローカルになる。変数の値はバッファーのディスプレイテーブルを指定する。これがnil
ならバッファーのディスプレイテーブルは存在しない。
この変数の値はウィンドウ内にバッファーを表示する際、ウィンドウディスプレイテーブルとバッファーディスプレイテーブルのいずれも定義されていないとき、またはEmacsがテキストを標準出力やエラーストリームに出力しているときににEmacsが使用する標準ディスプレイテーブル(standard
display table)。デフォルトが通常はnil
だとしても、curved
quotesを表示できない端末でのインタラクティブなセッションでは、デフォルトでcurved
quotesをASCII近似文字にマップする。テキストのクォートスタイルを参照のこと。
disp-tableライブラリーでは、標準ディスプレイテーブルを変更するために、いくつかの関数を定義されています。