42.23.3 アクティブなディスプレーテーブル

ウィンドウはそれぞれディスプレイテーブルを指定でき、バッファーもそれぞれディスプレイテーブルを指定できます。もしウィンドウにディスプレイテーブルがあれば、それはバッファーのディスプレイテーブルより優先されます。ウィンドウとバッファーがいずれもディスプレイテーブルをもたなければ、Emacsは標準的なディスプレイテーブルの使用を試みます。標準ディスプレイテーブルがnilならEmacsは通常の文字表示慣習(通常の表示の慣習を参照)を使用します(Emacsはディスプレイテーブルの“merge”は行わない; ウィンドウにディスプレイテーブルがあれば、バッファーのディスプレイテーブルと標準ディスプレイテーブルは完全に無視される)。

ディスプレイテーブルはモードラインが表示される方法に影響を与えるので、新たなディスプレイテーブルを使用してモードラインを強制的に再表示するにはforce-mode-line-updateを使用することに注意してください(モードラインのフォーマットを参照)。

Function: window-display-table &optional window

この関数はwindowのディスプレイテーブル、ディスプレイテーブルがなければnilをリターンする。windowのデフォルトは選択されたウィンドウ。

Function: set-window-display-table window table

この関数はwindowのディスプレイテーブルにtableをセットする。引数tableはディスプレイテーブルかnilのいずれかであること。

Variable: buffer-display-table

この変数はすべてのバッファーにおいて自動的にバッファーローカルになる。変数の値はバッファーのディスプレイテーブルを指定する。これがnilならバッファーのディスプレイテーブルは存在しない。

Variable: standard-display-table

この変数の値はウィンドウ内にバッファーを表示する際、ウィンドウディスプレイテーブルとバッファーディスプレイテーブルのいずれも定義されていないとき、またはEmacsがテキストを標準出力やエラーストリームに出力しているときににEmacsが使用する標準ディスプレイテーブル(standard display table)。デフォルトが通常はnilだとしても、curved quotesを表示できない端末でのインタラクティブなセッションでは、デフォルトでcurved quotesをASCII近似文字にマップする。テキストのクォートスタイルを参照のこと。

disp-tableライブラリーでは、標準ディスプレイテーブルを変更するために、いくつかの関数を定義されています。

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