8.2 ハッシュテーブルへのアクセス

このセクションではハッシュテーブルにアクセスしたり、連想を保管する関数を説明します。比較方法による制限がない限り、一般的には任意のLispオブジェクトをハッシュキーとして使用できます。

Function: gethash key table &optional default

この関数はtablekeyを照合してそれに関連づけられたvaluetable内にkeyをもつ連想が存在しなければdefaultをリターンする。

Function: puthash key value table

この関数はtable内に値valueをもつkeyの連想を挿入します。tableがすでにkeyの連想をもつなら、valueで古い連想値を置き換える。この関数は常にvalueをリターンする。

Function: remhash key table

この関数はtablekeyの連想があればそれを削除する。keyが連想をもたなければremhashは何も行なわない。

Common Lispに関する注意: Common Lispではremhashが実際に連想を削除したときは非nil、それ以外はnilをリターンする。Emacs Lispではremhashは常にnilをリターンする。

Function: clrhash table

この関数はハッシュテーブルtableからすべての連想を削除するので、そのハッシュテーブルは空になる。これはハッシュテーブルのクリーニング(clearing)とも呼ばれる。clrhashは空のtableをリターンする。

Function: maphash function table

この関数はtable内の各連想にたいして一度ずつfunctionを呼び出す。関数functionは2つの引数 — tableにリストされたkeyと、それに関連づけられたvalue — を受け取ること。maphashnilをリターンする。

functionkeyに新たな値をセットするためにremhashkeyを削除するためにremhashの呼び出しが許されているが、table内の他の連想の追加、削除、変更はするべきではない。

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