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16.4 非ASCII文字のロード

Emacs Lispプログラムが非ASCII文字の文字列定数を含むとき、Emacsはそれらをユニバイト文字列かマルチバイト文字列のいずれかで表現する場合があります。どちらの表現が使用されるかは、そのファイルがどのようにEmacsに読み込まれたかに依存します。マルチバイト表現へのデコーディングとともに読み込まれた場合、Lispプログラム内のテキストはマルチバイトのテキストとなり、ファイル内の文字列定数はマルチバイト文字列になります。(たとえば)Latin-1文字を含むファイルをデコーディングなしで読み込むと、そのプログラムのテキストはユニバイトのテキストとなり、ファイル内の文字列定数はユニバイト文字列になります。コーディングシステムを参照してください。

マルチバイト文字列がユニバイトバッファーに挿入されるときは自動的にユニバイトに変換されるため、大部分のEmacs Lispプログラムにおいて、マルチバイト文字列が非ASCII文字列であるという事実を意識させないようにするべきです。しかしこれが行われことにより違いが生じる場合には、ローカル変数セクションに‘coding: raw-text’と記述することにより、特定のLispファイルを強制的にユニバイトとして解釈させることができます。この識別子により、そのファイルは無条件でユニバイトとして解釈されます。これは?vliteralで記述された非ASCII文字にキーバインドするとき重要になります。

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