16 ロード

Lispコードのファイルをロードすることは、その内容をLispオブジェクト形式でLisp環境に取り込むことを意味します。Emacsはファイルを探してオープンして、テキストを読み込んで各フォームを評価してから、そのファイルをクローズします。そのようなファイルはLispライブラリー(Lisp library)とも呼ばれます。

eval-buffer関数がバッファー内のすべての式を評価するのと同様に、load関数はファイル内のすべての式を評価します。異なるのはEmacsバッファー内のテキストではなく、load関数はディスク上で見つかったファイル内のテキストを読み込んで評価することです。

ロードされたファイルは、ソースコードかバイトコンパイルされたコードとしてLisp式を含んでいなければなりません。このファイル内の各フォームはトップレベルフォーム(top-level form)と呼ばれます。ロード可能なファイル内のフォームにたいする特別なフォーマットはありません。ファイル内のフォームはどれも同じように直接バッファーにタイプされて、そこで評価されるでしょう(実際ほとんどのコードはこの方法でテストされる)。多くの場合はそのフォームは関数定義と変数定義です。

Emacsはコンパイルされたダイナミックモジュールも同様にロードできます。これはEmacs Lispプログラム内で、Emacs Lispで記述されたパッケージと同様に使用するための、追加機能を提供する共有ライブラリーです。ダイナミックモジュールのロード時に、Emacsはそのモジュールが実装する必要がある特殊な名前の初期化関数を呼び出して、Emacs Lispプログラムに追加の関数と変数を公開します。

特定のEmacsプリミティブで必要となるとあらかじめ判明している外部ライブラリーのオンデマンドローディングについては、動的にロードされるライブラリーを参照してください。

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