3.9 標準的な数学関数

以下の数学的関数は、引数として整数と同様に浮動小数点数も受け入れます。

Function: sin arg
Function: cos arg
Function: tan arg

これらは三角関数であり、引数argはラジアン単位。

Function: asin arg

(asin arg)の値は、sinの値がargとなるような −pi/2 から pi/2 (両端を含む)の数である。argが範囲外([−1, 1]の外)なら、asinはNaNをリターンする。

Function: acos arg

(acos arg)の値は、cosの値がargとなるような、0から pi (両端を含む)の数である。argが範囲外([-1, 1]の外)ならacosはNaNをリターンする。

Function: atan y &optional x

(atan y)の値は、tanの値がyとなるような、 −pi/2 から pi/2 (両端を含まず)の数である。オプションの第2引数xが与えられると、(atan y x)の値はベクトル[x, y]X軸が成す角度のラジアン値となる。

Function: exp arg

これは指数関数である。この関数はeの指数argをリターンする。

Function: log arg &optional base

この関数は底をbaseとするargの対数をリターンする。baseを指定しなければ、自然底(natural base)eが使用される。argbaseが負なら、logはNaNをリターンする。

Function: expt x y

この関数はxy乗をリターンする。引数が両方とも整数でyが非負なら結果は整数になる。この場合オーバーフローはエラーをシグナルするので注意。xが有限の負数でyが有限の非整数なら、exptはNaNをリターンする。

Function: sqrt arg

これはargの平方根をリターンする。argが有限で0より小さければ、sqrtはNaNをリターンする。

加えて、Emacsは以下の数学的な定数を定義します:

Variable: float-e

自然対数e(2.71828…)

Variable: float-pi

円周率pi(3.14159…)


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