それぞれのフレームは通常は下端に自身のミニバッファーウィンドウをもち、フレームが選択された際は常にそれを使用します。このウィンドウは関数minibuffer-windowで取得できます(ミニバッファーのウィンドウを参照)。
しかしミニバッファーをもたないフレームも作成できます。そのようなフレームは、別のフレームのミニバッファーを使用しなければなりません。この別フレームはそのフレームにたいする代替えミニバッファーフレーム(surrogate
minibuffer
frame)としての役目を果たし、そのフレームが生きているかぎりdelete-frameで削除することはできなくなります(フレームの削除を参照)。
フレームパラメーターminibufferにより、フレーム作成時に(別フレーム上にある)使用するミニバッファーを明示的に指定できます(バッファーのパラメーターを参照)。これを行わない場合には変数default-minibuffer-frameの値であるようなフレーム内でミニバッファーを探します。この値はミニバッファーをもつフレームである必要があります。
ミニバッファーのみのフレームを使用する場合には、ミニバッファーにエンター時にそのフレームを前面に移動(raise)したいと思うかもしれません。その場合には変数minibuffer-auto-raiseにtをセットします。フレームのraise、lower、re-stackを参照してください。