21.9 パスワードの読み取り

他のプログラムに渡すためのパスワードを読み取るために関数read-passwdを使用できます。

Function: read-passwd prompt &optional confirm default

この関数はプロンプトpromptを表示してパスワードを読み取る。これはユーザーがタイプしたパスワードのかわりに、パスワード内の各文字を‘*’に変更してエコーする。パスワードを隠すために別の文字を適用したければ、その文字をread-hide-charにletバインドすること。

オプション引数confirmが非nilなら、パスワードを2回読み取ることでそれらが同じものであることを強制する。同じでなければ、2回の入力が同じになるまで、ユーザーはパスワードを繰り返しタイプする必要がある。

オプション引数defaultは、ユーザーが空入力をエンターした場合のデフォルトパスワードである。defaultnilなら、read-passwdはnull文字列をリターンする。

この関数はマイナーモードread-passwd-modeを使用する。このモードはミニバッファーにおいてパスワードを削除するC-u (delete-minibuffer-contents)、パスワードの可視性を切り替えるTAB (read-passwd--toggle-visibility)という2つのキーをバインドする。モードラインのglobal-mode-stringへのアイコンの追加も行い、mouse-1でアイコンをクリックすれば、同じようにパスワードの可視性を切り替えることができる。

This page has generated for branch:work/emacs-30_69b16e5c63840479270d32f58daea923fe725b90, commit:5e3f74b56ff47b5bcef2526c70f53f749bbd45f6 to check Japanese translation.