他のプログラムに渡すためのパスワードを読み取るために関数read-passwdを使用できます。
この関数はプロンプトpromptを表示してパスワードを読み取る。これはユーザーがタイプしたパスワードのかわりに、パスワード内の各文字を‘*’に変更してエコーする。パスワードを隠すために別の文字を適用したければ、その文字をread-hide-charにletバインドすること。
オプション引数confirmが非nilなら、パスワードを2回読み取ることでそれらが同じものであることを強制する。同じでなければ、2回の入力が同じになるまで、ユーザーはパスワードを繰り返しタイプする必要がある。
オプション引数defaultは、ユーザーが空入力をエンターした場合のデフォルトパスワードである。defaultがnilなら、read-passwdはnull文字列をリターンする。
この関数はマイナーモードread-passwd-modeを使用する。このモードはミニバッファーにおいてパスワードを削除するC-u
(delete-minibuffer-contents)、パスワードの可視性を切り替えるTAB
(read-passwd--toggle-visibility)という2つのキーをバインドする。モードラインのglobal-mode-stringへのアイコンの追加も行い、mouse-1でアイコンをクリックすれば、同じようにパスワードの可視性を切り替えることができる。