メニューアイテムを定義するシンプル(かつ初歩的)な方法は、何らかのイベント型(何のイベント型かは問題ではない)を以下のようにバインドすることです:
(item-string . real-binding)
CARのitem-stringはメニュー内で表示される文字列です。これは短いほうが望ましく、1個から3個の単語が望ましいでしょう。この文字列は対応するコマンドの動作を記述します。すべてのグラフィカルツールキットが非ASCIIテキストを表示できる訳ではないことに注意してください(キーボードメニューとGTK+ツールキットの大部分では機能するだろう)。
以下のようにヘルプ文字列と呼ばれる2つ目の文字列を与えることもできます:
(item-string help . real-binding)
helpはマウスがそのアイテム上にあるときに、help-echo
テキストプロパティ(Help displayを参照)と同じ方法で表示されるhelp-echo文字列を指定します。
define-key
に関する限り、item-stringとhelp-stringはそのイベントのバインディングの一部です。しかしlookup-key
は単にreal-bindingだけをリターンし、そのキーの実行にはreal-bindingだけが使用されます。
real-bindingがnil
ならitem-stringはメニューに表示されますが選択できません。
real-bindingがシンボルでmenu-enable
プロパティが非nil
なら、そのプロパティはメニューアイテムが有効か無効かを制御する式です。メニュー表示にキーマップが使用されるたびにEmacsはその式を評価して、式の値が非nil
の場合のみそのメニューのメニューアイテムを有効にします。メニューアイテム無効なときには、そのアイテムはfuzzy形式で表示されて選択できなくなります。
メニューバーはメニューを調べる際にどのアイテムが有効かを再計算しません。これはXツールキットが事前にメニュー全体を要求するからです。メニューバーの再計算を強制するにはforce-mode-line-update
を呼び出してください(モードラインのフォーマットを参照)。