端末はそれぞれ関連するパラメーターのリストをもっています。これら端末パラメーター(terminal parameters)は主に端末ローカル変数を格納するための便利な手段ですが、いくつかの端末パラメーターは特別な意味をもっています。
このセクションでは端末のパラメーター値の読み取りや変更を行う関数を説明します。これらはすべて引数として端末かフレームいずれかを受け入れます。フレームならそれはそのフレームの端末の使用を意味します。引数nil
は選択されたフレームの端末という意味です。
この関数はterminalnのすべてのパラメーターとその値をリストするalistをリターンする。
この関数はterminalのパラメーターparameter
(シンボル)の値をリターンする。terminalがparameterにたいするセッティングをもたなければ、この関数はnil
をリターンする。
この関数はterminalのパラメーターparameterに指定されたvalueをセットしてパラメーターの以前の値をリターンする。
以下は特別な意味をもついくつかの端末パラメーターのリストです:
background-mode
端末のバックグラウンドカラーの区分でlight
かdark
のいずれか。
normal-erase-is-backspace
値は1か0で、これはその端末上でnormal-erase-is-backspace-mode
がオンまたはオフのいずれに切り替えられたかに依存する。DEL
Does Not Delete in The Emacs Manualを参照のこと。
terminal-initted
端末の初期化後に端末固有の初期化関数にセットされる。
tty-mode-set-strings
与えられた際には、読み取り用にttyを設定時にEmacsが出力するエスケープシーケンスを含む文字列のリスト。Emacsは端末の設定時のみこれらの文字列を発行する。すでにアクティブな端末上(たとえばtty-setup-hook
内)でモードを有効にしたければ、tty-mode-set-strings
へのシーケンスの追加に加えて、send-string-to-terminal
を使用して明示的に必要なエスケープシーケンスを出力すること。
tty-mode-reset-strings
与えられた際には、tty-mode-set-strings
内の文字列の効果をアンドゥする文字列のリスト。Emacsはexit、端末の削除、Emacs自身のサスペンドの際にそれらの文字列を発行する。