それぞれのウィンドウは独自のポイント値(ポイントを参照)をもち、同じバッファーを表示する他のウィンドウの間でも、ポイント値はそれぞれ独立しています。これは1つのバッファーを複数ウィンドウで表示するのに有用です。
デフォルトではEmacsは塗りつぶした矩形ブロックで各ウィンドウのポイント位置にカーソルを表示します。あるウィンドウでユーザーが別のバッファーに切り替えた際には、そのウィンドウのカーソルはそのバッファーのポイント位置に移動します。display文字列やイメージ等の何らかのディスプレイ要素により正確な位置が隠れている場合には、Emacsはそのdisplay要素の直前か直後にカーソルを表示する。
この関数はwindow内のカレントのポイント位置をリターンする。選択されていないウィンドウでは、そのウィンドウが選択された場合の、(そのウィンドウのバッファーの)ポイント値である。windowにたいするデフォルトは選択されたウィンドウ。
windowが選択されたウィンドウのときのリターン値は、そのウィンドウのバッファーのポイント値。厳密にはすべてのsave-excursion
フォームの外側のトップレベルのポイント値のほうがより正確であろう。しかしこの値は見つけるのが困難である。
この関数はwindow内のポイントをwindowのバッファー内の位置positionに配置する。リターン値はposition。
windowが選択されていれば単にwindow内でgoto-char
を行う。
この変数はwindow-point
のマーカー挿入型(マーカーの挿入タイプを参照)を指定する。デフォルトはnil
で、window-point
は挿入されたテキストの後に留まるだろう。
この関数はwindowにたいしてカーソルのシェイプ(shape:
形状)をセットする。このセッティングは変数cursor-type
の値と同じフォーマットをもち、この変数よりも優先される。カーソルのパラメーターを参照のこと。windowがnil
なら、選択されたウィンドウのカーソルタイプをセットすることを意味する。
新たなウィンドウにたいする初期値がt
なら、cursor-type
のバッファーローカル値にしたがうことを意味する。この関数によってセットされた値はwindowに表示されるバッファーを通じて保持されるので、set-window-buffer
によってリセットされない。バッファーとウィンドウを参照のこと。
この関数はwindow (デフォルトは選択されたウィンドウ)のカーソルタイプをリターンする。