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26.14 Fortranモード

Fortranモードは、“固定形式(fixed form)”(または“タブ形式(tab format)”)のソースコードを編集するためのモードです(通常はFortran 77)。よりモダンな“自由形式(free form)”のソースコードを編集するためには、F90モード(f90-mode)を使用します。Emacsは通常、拡張子が‘.f’、‘.F’、‘.for’のファイルにたいしてはFortranモードを使用し、拡張子が‘.f90’、‘.f95’、‘.f03’、‘.f08’のファイルにたいしてはF90モードを使用します。auto-mode-alistをカスタマイズして、拡張子を追加することができます。GNU Fortranは、これら自由形式と固定形式の両方をサポートします。このマニュアルでは主にFortranモードを記述しますが、対応するF90モードの機能については、その都度言及します。

Fortranモードは、Fortran命令文およびサブプログラムにたいする特別な移動コマンドと、Fortranのネスト規則、行番号、行継続された命令文を理解する、インデントコマンドを提供します。Fortranモードは、長い行を適正なFortranの継続行にブレークする、Auto Fillモードをサポートします。FortranモードはHideshowマイナーモード (Hideshowを参照してください)、 、およびImenu (Imenuを参照してください)もサポートします。

Fortranのコメントは他の言語とは異なるので、コメントのための特別なコマンドも提供されています。ビルトインのabbrev(省略形)は、Fortranキーワードをタイプする手間を削減します。

M-x fortran-modeを使用して、このメジャーモードに切り替えます。このコマンドはフックfortran-mode-hookを実行します。 Hooksを参照してください。