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8.4.2 Standard Symbol Properties

以下に、Emacsで特別な目的のために使用されるシンボルプロパティーをリストします。以下の表で、“名づけられた関数(the named function)”と言うときは、関数名がそのシンボルである関数を意味します。“名づけられた変数(the named variable)”などの場合も、同様です。

:advertised-binding

このプロパティーリストは、名づけられた関数のドキュメントを表示するときの、優先されるキーバインディングを指定します。Keys in Documentationを参照してください。

char-table-extra-slots

値が非nilの場合は、名づけられた文字テーブル型の追加スロットの数を指定します。Char-Tablesを参照してください。

customized-face
face-defface-spec
saved-face
theme-face

これらのプロパティーは、フェイスの標準のフェイススペック(face specs)、およびフォントスペックsaved-fase、customized-face、themed-faceを記録するために使用されます。これらのプロパティーを直接セットしないでください。これらのプロパティーはdefface、および関連する関数により管理されます。Defining Facesを参照してください。

customized-value
saved-value
standard-value
theme-value

これらのプロパティーは、カスタマイズ可能な変数のstandard-value、saved-value、customized-value(しかし保存はされない)、themed-valueを記録するために使用されます。これらのプロパティーを直接セットしないでください。これらはdefcustom、および関連する関数により管理されます。Variable Definitionsを参照してください。

disabled

値が非nilの場合、名づけられた関数はコマンドとして無効になります。Disabling Commandsを参照してください。

face-documentation

値には、名づけられたフェイスのドキュメント文字列が格納されます。これは、deffaceにより自動的にセットされます。Defining Facesを参照してください。

history-length

値が非nilの場合、名づけられたヒストリーリスト変数の、ミニバッファーヒストリーの最大長を指定します。Minibuffer Historyを参照してください。

interactive-form

この値は、名づけられた関数の、インタラクティブ形式です。通常、これを直接セットするべきではありません。かわりに、スペシャルフォームinteractiveを使用してください。Interactive Callを参照してください。

menu-enable

この値は、名づけられたメニューアイテムが、メニュー内で有効であるべきかを決定するための式です。Simple Menu Itemsを参照してください。

mode-class

値がspecialの場合、名づけられたメジャーモードは“special(特別)”です。Major Mode Conventionsを参照してください。

permanent-local

値が非nilの場合、名づけられた変数はバッファーローカル変数となり、変数の値はメジャーモードの変更によりリセットされません。Creating Buffer-Localを参照してください。

permanent-local-hook

値が非nilの場合、名づけられた変数はメジャーモードを変更したとき、フック変数のローカル値から削除されません。Setting Hooksを参照してください。

pure

値が非nilの場合、名づけられた関数は、副作用の影響を受けないとみなされます。定数の引数で呼び出された場合、コンパイル時に評価することができます。これは、実行時のエラーをコンパイル時へとシフトします。

risky-local-variable

値が非nilの場合、名づけられた変数は、ファイルローカル変数としては危険だとみなされます。File Local Variablesを参照してください。

safe-function

値が非nilの場合、名づけられた関数は、評価において一般的に安全だとみなされます。Function Safetyを参照してください。

safe-local-eval-function

値が非nilの場合、名づけられた関数は、ファイルローカルの評価フォーム内で、安全に呼び出すことができます。File Local Variablesを参照してください。

safe-local-variable

値は、名付けられた変数の、安全なファイルローカル値を決定する関数を指定します。File Local Variablesを参照してください。

side-effect-free

nil値は、関数の安全性(Function Safetyを参照してください)、およびバイトコンパイラーの最適化を決定するために、名づけられた関数が副作用から自由であることを示します。これをセットしないでください。

variable-documentation

nilの場合、それは名づけられた変数のドキュメント文字列を指定します。ドキュメント文字列は、defvarおよび関連する関数により、自動的にセットされます。Defining Facesを参照してください。