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Emacsは、バッファーの全体、または一部のハードコピーを印刷するコマンドを提供します。以下で詳しく述べるとおり、直接印刷コマンドを呼び出したり、メニューバーの‘File’メニューを使うことができます。
このセクションで説明するコマンドとは別に、Dired(Operating on Filesを参照してください)からハードコピーを印刷したり、ダイアリー(Displaying the Diaryを参照してください)から印刷することもできます。コマンドM-x htmlfontify-bufferで、EmacsバッファーをHTMLに“印刷”することもできます。これはEmacsのフェイスをCSSベースのマークアップに置換して、カレントバッファーをHTMLに変換します。さらにOrgモード(Org Modeを参照してください)では、OrgファイルをPDFのような様々なフォーマットに印刷できます。
ファイル名を含むページヘッダーとともに、カレントバッファーのハードコピーを印刷します。
ページヘッダーなしで、カレントバッファーのハードコピーを印刷します。
print-buffer
と同様ですが、カレントリージョンだけを印刷します。
lpr-buffer
と同様ですが、カレントリージョンだけを印刷します。
ほとんどのオペレーティングシステムでは、上記のハードコピーコマンドは、lpr
プログラムを呼び出して、印刷のためにファイルをサブミットします。印刷プログラムを変更するには、変数lpr-command
をカスタマイズします。追加のスイッチを指定して、印刷プログラムにに与えるには、リスト変数lpr-switches
をカスタマイズします。この変数の値はオプション文字列のリストで、それぞれが‘-’で始まります(たとえばオプション文字列"-w80"
は1行に80列を指定します)。デフォルトは、空リストnil
です。
使用するプリンターを指定するには、変数printer-name
をセットします。デフォルトはnil
で、これはデフォルトプリンターを指定します。これにプリンター名(文字列)をセットした場合、その名前は‘-P’スイッチとともにlpr
に渡されます。lpr
コマンドを使用しない場合は、スイッチをlpr-printer-switch
で指定する必要があります。
同様に変数lpr-headers-switches
は、ページヘッダーを作成するために使用する追加のスイッチを指定します。変数lpr-add-switches
は、印刷プログラムに‘-T’および‘-J’オプション(lpr
向きのオプションです)を渡すかどうかを制御します。nil
は、これらを追加しないことを意味します(印刷プログラムがlpr
)互換でない場合は、この値を使用するべきです)。
• PostScript: | バッファーまたはリージョンを、PostScriptとして印刷する。 | |
• PostScript Variables: | PostScript印刷コマンドのカスタマイズ。 | |
• Printing Package: | オプションの上級向け印刷インターフェース。 |