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31.12 Diredでのサブディレクトリー

Diredバッファーは通常、1つのディレクトリーだけを表示しますが、オプションでサブディレクトリーも同様に含めることができます。

1つのDiredバッファーに複数のディレクトリーを含める一番簡単な方法は、lsにオプション‘-lR’を指定して実行する方方です(Diredを実行するとき数引数を指定すると、ミニバッファーでこれらのオプションを指定できます)。これはすべてのサブディレクトリーの、すべてのレベルにたいして、再帰的にディレクトリーを一覧します。

特定のサブディレクトリーだけを見たいときもあります。これはi (dired-maybe-insert-subdir)により行なうことができます:

i

サブディレクトリーの内容を、バッファーの最後に挿入します。

ディレクトリーを記述する行でこのコマンドを使用した場合、同じDiredバッファーにそのディレクトリーの内容を挿入して、そこに移動します。サブディレクトリーの内容は、‘ls -lR’の出力と同じように、Diredバッファーのトップレベルのディレクトリーの後に挿入されます。

サブディレクトリーの内容がすでにバッファーに表示されている場合、iコマンドはそこに移動するだけです。

どちらの場合もmiは移動する前にマークをセットするので、C-u C-SPCでDiredバッファーの元の位置に戻ることができます(マークのセットを参照してください)。‘^’を使って、同じDiredバッファーの親ディレクトリーに戻ることもできます(Diredのファイルをvisitするを参照してください)。

l (dired-do-redisplay)コマンドを使用すると、サブディレクトリーの内容を更新し、サブディレクトリーのヘッダー行でC-u kを使用すると、サブディレクトリーのリストを削除します(Diredバッファーの更新を参照してください)。挿入したサブディレクトリーを、隠したり表示したりすることもできます(サブディレクトリーを隠すを参照してください)。