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11.1 ヘルプの概要

ここではビルトインのドキュメントにアクセスする、ヘルプコマンドの要約を記します。これらの大部分については、以下のセクションで詳細を説明します。

C-h a topics RET

名前がtopicsにマッチするコマンドの一覧を表示します(apropos-command)。Apropos(適切な)を参照してください。

C-h b

有効なキーバインディングをすべて表示します。最初はマイナーモード、次にメジャーモード、それからグローバルのバインディングを表示します(describe-bindings)。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h C-q

よく使うコマンドとキーバインディングを表示するウィンドウの表示を切り替えます。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h c key

キーシーケンスkeyがバインドされているコマンドの名前を表示します(describe-key-briefly)。cは“character”が由来です。keyについてさらに詳しい情報を得るにはC-h kを使います。キーのドキュメントを参照してください。

C-h d topics RET

topicsにマッチするドキュメントをもつ、コマンドまたは変数を表示します(apropos-documentation)。Apropos(適切な)を参照してください。

C-h e

バッファー*Messages*を表示します(view-echo-area-messages)。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h f function RET

functionという名前のLisp関数のドキュメントを表示します(describe-function)。コマンドもLisp関数なのでコマンドにも使用できますが、C-h xも使用できます。コマンドと変数名のヘルプを参照してください。

C-h h

ファイルHELLOを表示します。このファイルは様々な文字セットの例です。

C-h i

GNUドキュメントブラウザー(info)を実行します。Emacsのマニュアルはinfoで利用できます。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h k key

keyで実行されるコマンドの名前と、ドキュメントを表示します(describe-key)。キーのドキュメントを参照してください。

C-h l

最近のキーストローク300回分の説明を表示します(view-lossage)。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h m

カレントのメジャーモード、およびマイナーモードのドキュメントを表示します(describe-mode)。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h n

最近のEmacsの変更に関するニュースを表示します(view-emacs-news)。ヘルプファイルを参照してください。

C-h o symbol

symbolという名前のLispシンボルのドキュメントを表示します(describe-symbol)。これはすべての種類のシンボル、すなわち関数、変数、フェイスのドキュメントも表示します。コマンドと変数名のヘルプを参照してください。

C-h p

トピックのキーワードでパッケージを見つけます(finder-by-keyword)。パッケージのキーワード検索を参照してください。これはパッケージメニューバッファーを使ってパッケージを一覧します。Emacs Lispパッケージを参照してください。

C-h P package RET

指定したパッケージのドキュメントを表示します(describe-package)。パッケージのキーワード検索を参照してください。

C-h r

Emacsのマニュアルをinfoで表示します(info-emacs-manual)。

C-h s

現在の構文テーブル(syntax table)を表示します(describe-syntax)。その他のヘルプコマンドを参照してください。構文テーブルはどの文字が開始デリミッターで、その文字が単語の一部なのかを定義します。詳細についてはSyntax Tables in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください。

C-h t

Emacsの対話的なチュートリアルを開始します(help-with-tutorial)。

C-h v var RET

Lisp変数varのドキュメントを表示します(describe-variable)。コマンドと変数名のヘルプを参照してください。

C-h w command RET

commandという名前のコマンドを実行するキーを表示します(where-is)。キーのドキュメントを参照してください。

C-h x command RET

名前commandのドキュメントを表示します(describe-command)。コマンドと変数名のヘルプを参照してください。

C-h C coding RET

コーディングシステムcodingを説明します(describe-coding-system)。コーディングシステムを参照してください。

C-h C RET

現在使用されているコーディングシステムを説明します。

C-h F command RET

infoを開始して、Emacsコマンドcommandのドキュメントのノードに移動します(Info-goto-emacs-command-node)。コマンドと変数名のヘルプを参照してください。

C-h I method RET

インプットメソッドmethodを説明します(describe-input-method)。インプットメソッドの選択を参照してください。

C-h K key

infoを開始して、キーシーケンスkeyのドキュメントのノードに移動します(Info-goto-emacs-key-command-node)。キーのドキュメントを参照してください。

C-h L language-env RET

言語環境(language environment)language-envで使用される文字セット、コーディングシステム、インプットメソッドに関する情報を表示します。言語環境を参照してください。

C-h S symbol RET

編集中のプログラム言語に基づいて、シンボルsymbolのinfoドキュメントを表示します(info-lookup-symbol)。その他のヘルプコマンドを参照してください。

C-h .

ポイントが特別なテキスト領域のとき(たとえば*Help*のリンクなどが含まれる)にはヘルプメッセージを表示します(display-local-help)。アクティブテキストのヘルプとツールチップを参照してください。このコマンドをC-u C-h .のようにプレフィックス引数とともに呼び出すと、ボタンやウィジェット上にポイントがあればボタンやウィジェットを説明するバッファーを新たにポップアップします。