27.7 大文字小文字変換コマンド

Emacsには、1つの単語または任意の範囲のテキストを、大文字または小文字に変換するコマンドがあります。

M-l

後続の単語を小文字に変換します(downcase-word)。

M-- M-l

Convert previous/last word to lower case. Note: Meta-- is Meta-minus.

M-u

後続の単語を大文字に変換します(upcase-word)。

M-- M-u

Convert previous/last last word to all upper case.

M-c

後続の単語の先頭の文字を大文字に変換します(capitalize-word)。

M-- M-c

Convert previous/last last word to lower case with capital initial.

C-x C-l

リージョンを小文字に変換します(downcase-region)。

C-x C-u

リージョンを大文字に変換します(upcase-region)。

M-l (downcase-word)は、ポイントの後ろの単語を小文字に変換して、その先にポイントを移動します。したがって、M-lを繰り返すと、単語を連続して変換します。M-c (capitalize-word)は、単語の最初の文字を大文字にして残りを小文字にしますが、M-u (upcase-word)はすべての文字を大文字に変換します。これらのコマンドはすべて、引数を与えると複数の単語を変換します。これらのコマンドはすべてが大文字の大きなテキストを、これらが混成されたものに変換するとき、特に有用です、なぜなら適切にM-lM-uM-cを使い分けて単語を変換しながら移動できるからです(変換が不要なときはM-fを使ってその単語をスキップします)。

When given a negative argument, as in C-u - 5 M-c, the word case-conversion commands apply to the appropriate number of words before point, but do not move point. This is convenient when you have just typed a word in the wrong case: you can give the case conversion command, like M-- M-u, and continue typing.

単語の途中で単語の大文字小文字を変換するコマンドが与えられた場合、ポイントの後ろに続く単語の一部だけに変換が適用されます(これはM-d (kill-word)と互換性があります)。負の引数の場合は、ポイントの前にある単語の一部が変換されます。

他の大文字小文字の変換コマンドはC-x C-u (upcase-region)とC-x C-l (downcase-region)で、これらはポイントとマークの間にあるすべてのテキストを大文字または小文字に変換します。ポイントとマークは移動しません。

リージョンにたいする大文字小文字の変換コマンドupcase-regionおよびdowncase-regionは、通常では無効になっています。これは、これらを使おうと試みたとき、確認を求められることを意味します。確認にたいして同意するとコマンドが有効になり、それ以降は確認を求められなくなることを意味します。コマンドの無効化を参照してください。

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