32.2 Diredバッファーでの移動 ¶
Emacsの通常のカーソル移動コマンドは、Diredバッファーでも利用可能です。キーC-nとC-pはそれぞれdired-next-line
とdired-previous-line
を実行して、行の先頭ではなくファイル名の先頭にカーソルを配するように、再定義されています。
特に利便性のために、DiredでのSPCおよびnは、C-nと等価になっています。pはC-pと等価です(行の移動はDiredでは一般的な操作なので、タイプしやすいようにするべきです)。DEL(上に移動してフラグを外す)は、単なる上への移動でも便利なときがあります(Diredでのファイルの削除についてを参照してください)。
j
(dired-goto-file
)は、ミニバッファーを使用してファイル名の入力を求め、Diredバッファーで、そのファイルが記述されている行にポイントを移動します。
M-s f C-s
(dired-isearch-filenames
)は、Diredバッファーで前方へのインクリメンタル検索を行ないます。これはファイル名にたいするマッチだけを検索し、それ以外のバッファーのテキストは無視します。M-s
f M-C-s
(dired-isearch-filenames-regexp
)も同じことを行ないますが、これは正規表現による検索です。変数dired-isearch-filenames
をt
に変更した場合、通常の検索コマンドも検索対象がファイル名だけに制限されるようになります。たとえばC-sは、M-s
f
C-sと同様に振る舞います。変数の値がdwim
の場合、ポイントの最初の位置がファイル名にあるときだけ、検索コマンドはファイル名にマッチします。インクリメンタル検索についての情報は、検索と置換を参照してください。
複数ディレクトリーにたいするものも含めて、Diredバッファーでは追加の移動コマンドが利用可能です。サブディレクトリー間の移動を参照してください。
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