39.3 DocViewのスライス

印刷のために広い余白をもつドキュメントもあります。これらはスクリーンでドキュメントを読むとき邪魔になることがあります。なぜならこれらは画面スペースを消費して、スクロールが不便になるからです。

DocViewでは、表示するページのスライス(slice)を選択することにより、これらの余白を隠すことができます。スライスはページ内の矩形領域です。DocViewで1度スライスを指定すると、閲覧するすべてのページに適用されます。

数値でスライスを指定するには、c s (doc-view-set-slice)とタイプします。その後、スライスの左上のピクセル位置(pixel position)と、スライスの幅(width)と高さ(height)を入力します。

スライスを指定するための、もっと便利でグラフィカルな方法は、c m (doc-view-set-slice-using-mouse)で、スライスの選択にマウスを使う方法です。これは単に、スライスにしたいリージョンの左上隅で左マウスボタンを押して、そのまま右下隅にマウスポインターを移動してマウスボタンを離します。

最適なスライスをセットする一番簡単な方法は、c b (doc-view-set-slice-from-bounding-box)とタイプすることにより、そのドキュメントから自動的に判断されるBoundingBox情報を使う方法です。

選択されたスライスを取り消すには、c r (doc-view-reset-slice)とタイプします。するとDocViewは、余白全体を含めたページ全体を表示します。

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