印刷のために広い余白をもつドキュメントもあります。これらはスクリーンでドキュメントを読むとき邪魔になることがあります。なぜならこれらは画面スペースを消費して、スクロールが不便になるからです。
DocViewでは、表示するページのスライス(slice)を選択することにより、これらの余白を隠すことができます。スライスはページ内の矩形領域です。DocViewで1度スライスを指定すると、閲覧するすべてのページに適用されます。
数値でスライスを指定するには、c s
(doc-view-set-slice
)とタイプします。その後、スライスの左上のピクセル位置(pixel
position)と、スライスの幅(width)と高さ(height)を入力します。
スライスを指定するための、もっと便利でグラフィカルな方法は、c m
(doc-view-set-slice-using-mouse
)で、スライスの選択にマウスを使う方法です。これは単に、スライスにしたいリージョンの左上隅で左マウスボタンを押して、そのまま右下隅にマウスポインターを移動してマウスボタンを離します。
最適なスライスをセットする一番簡単な方法は、c b
(doc-view-set-slice-from-bounding-box
)とタイプすることにより、そのドキュメントから自動的に判断されるBoundingBox情報を使う方法です。
選択されたスライスを取り消すには、c r
(doc-view-reset-slice
)とタイプします。するとDocViewは、余白全体を含めたページ全体を表示します。