ヘルプバッファーのメジャーモードはHelpモードです。このHelpモードはViewモードと同じコマンドが提供されます(Viewモードを参照)。たとえば前方へのスクロールはSPC、後方へのスクロールはDELかS-SPCです。他にも特別なコマンドがいくつか提供されます:
ポイント位置のクロスリファレンス先をフォローします(help-follow
)。
ポイントを次のハイパーリンクへ進めます(forward-button
)。
ポイントを前のハイパーリンクへ戻します(backward-button
)。
クリックしたハイパーリンク先をフォローします。
Helpバッファー内のページを前方または後方に移動します。
ポイント位置のシンボルに関する、すべてのドキュメントを表示します(help-follow-symbol
)。
ヘルプコマンドのヒストリーを前方に移動します(help-go-forward
)。
ヘルプコマンドのヒストリーを後方に移動します(help-go-back
)。
(もしあれば)カレントヘルプトピックのソースを閲覧します(help-view-source
)。
マニュアル(複数可)からカレントトピックを照会します(help-goto-info
)。
Emacs Lispマニュアルからカレントトピックを照会します(help-goto-lispref-info
)。
変数またはフェイスをカスタマイズします(help-customize
)。
もし関数名、変数名、フェイス名(テキストのフェイスを参照してください)がヘルプバッファーのドキュメントにあると、通常はアンダーラインされたハイパーリンク(hyperlink)として表示されます。関連するドキュメントを閲覧するには、ポイントをそこに移動してRET
(help-follow
)とタイプするか、ハイパーリンクをmouse-1またはmouse-2でクリックします。するとヘルプバッファーの内容が入れ替わりますが、C-c
C-b、またはl (help-go-back
)で元に戻すことができます。元に戻る途中では、C-c
C-fまたはr (help-go-forward
)を使用して前に進むことができます。
ヘルプバッファーではTAB
(forward-button
)で次のハイパーリンクに前方へ移動、S-TAB
(backward-button
)で前のハイパーリンクに後方へ移動します。
ヘルプバッファーでハイパーリンク間を移動するにはTAB
(forward-button
)で次のハイパーリンクへ前方に移動、S-TAB
(backward-button
)で前のハイパーリンクに後方へ移動します。
デフォルトではヘルプバッファー内のリンクの多くはクォート文字で囲われて表示されます。ユーザーオプションhelp-clean-buttons
が非nil
だと、これらのクォート文字はバッファーから取り除かれます。
(キーバインディングの長大なリストを表示するC-h
bなど)一部のHelpコマンドが生成するHelpバッファーは‘^L’文字によって複数のページに分割されます。そのようなバッファーではコマンドn
(help-goto-next-page
)で次ページ先頭、p
(help-goto-previous-page
)で前ページ先頭に移動することができます。この方法を使えば、ヘルプバッファー内の異なる種類のドキュメント間を素早く移動することができます。
ヘルプバッファーには、infoマニュアル、ソースコード定義、URL(ウェブページ)へのハイパーリンクを含むこともできます。最初の2つはEmacs上で表示され、3番目のURLはコマンドbrowse-url
により、ウェブブラウザーを使って表示されます。
テキスト中のシンボルに関するすべてのドキュメントを閲覧するには、ポイントをシンボルに移動してC-c C-c
(help-follow-symbol
)とタイプします。これは変数、関数、および/またはフェイスとしての、そのシンボルが意味する、すべてのドキュメントを表示します。