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Emacsはバラエティに富んだヘルプコマンドを提供しており、それらにはプレフィクスキーC-h(ファンクションキーF1でも可)からアクセスできます。以下のセクションではこれらのコマンドについて説明します。C-h
C-h
(help-for-help
)と入力すれば、ヘルプコマンドの一覧を見ることもできます。この一覧はSPCとDELでスクロールでき、それから見たいヘルプコマンドを入力するか、C-gでキャンセルできます。
多くのヘルプコマンドは、ヘルプバッファー(help buffer)という特別なバッファーに情報を表示します。このバッファーではSPCとDELによりスクロールし、RETでハイパーリンクをフォローすることができます。ヘルプモードのコマンドを参照してください。
ヘルプコマンドはデフォルトではヘルプバッファーを選択することなく、別のウィンドウに表示します。これを制御するのが変数help-window-select
であり、デフォルト値はnil
です。この変数の値をt
にカスタマイズするとヘルプバッファーはヘルプウィンドウによって無条件に選択されます。値がother
なら選択されたフレームのウィンドウが3つ以上の場合のみヘルプウィンドウが選択されます。
これとは対照的に‘*Help*’バッファーの多くのコマンドが、結果を表示するために新たなウィンドウをポップアップします。たとえばソースコードを表示するリンクをクリックしたり、マニュアルのエントリーを表示するコマンドiを使用すると、(デフォルトでは)新たなウィンドウがポップアップされます。しかしhelp-window-keep-selected
を非nil
に変更すれば、‘*Help*’バッファーを表示しているウィンドウが再利用されるようになります。
特定の機能を探しているけどそれが何と呼ばれているかわからない、どこを見ればよいのかわからないときには次の3つの方法を推奨します。まず最初にaproposコマンドを試してください。次にマニュアルのインデックスを探してください。そしてFAQとパッケージのキーワードを探してください。最後に外部パッケージのリストを調べてみましょう。
引数topicsと名前が一致するコマンドを検索します。引数にはキーワード、空白で区切られたキーワードのリスト、正規表現(正規表現の構文を参照してください)を指定できます。Apropos(適切な)を参照してください。
同様ですが、コマンドや関数の名前ではなくドキュメント文字列のテキストを検索します。
Emacsのinfoマニュアルのインデックスから、topicを検索して最初にマッチしたものを表示します。,を押すと次にマッチしたものを表示します。topicには正規表現を指定できます。
同様ですが、インデックスではなくマニュアル本文のテキストを検索します。
Infoを使ってEmacs FAQを表示します。
キーワードに基づいて、利用可能なEmacsパッケージを表示します。パッケージのキーワード検索を参照してください。
外部パッケージのリストを表示します。Emacs Lispパッケージを参照してください。
他のさまざまなコンテキストでも、C-hやF1は“ヘルプ”を意味します。たとえばプレフィクスキーの後にこれらのキーを入力すると、プレフィクスキーに続けて入力できるキーの一覧を表示することができます(このコンテキストでは?も使用できます。いくつかのプレフィクスキーはC-hや?に別の意味を持たせているものがあるので使えませんが、それらのものでもF1はサポートされています)。