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33.3 メールエイリアス

メールエイリアス(mail aliases)を定義することができます。これは1つ以上のメールアドレスを意味する短い呼び名です。デフォルトでは、メールエイリアスはファイル~/.mailrcで定義されます。変数mail-personal-alias-fileをセットすることにより、異なるファイル名を指定できます。

~/.mailrcでエイリアスを定義するには、以下のように記述します:

alias nick fulladdresses

これはnickfulladdressesに展開されるという意味で、fulladdressesは単一のアドレス、またはスペースで区切られた複数のアドレスです。たとえばmaingnuが、gnu@gnu.orgとあなた自身のローカルのアドレスを意味するよう定義するには、以下の行を記述します:

alias maingnu gnu@gnu.org local-gnu

アドレスにスペースが含まれる場合は、以下のようにダブルクォートでアドレス全体をクォートします:

alias jsmith "John Q. Smith <none@example.com>"

その人の名前の部分などのような、アドレスの特定の部分をダブルクォートで括る必要はないことに注意してください。Emacsは必要に応じてそれらを挿入します。たとえば上記のアドレスは‘"John Q. Smith" <none@example.com>’のように挿入されます。

~/.mailrcを編集した後、あるいはEmacs外部でファイルが変更された後は、M-x rebuild-mail-abbrevs RETでEmacsの実行中セッションが使用しているメールエイリアスを更新できます。これは使用するファイル名の入力を求めます(mail-personal-alias-fileの値がデフォルト)。これた似たコマンドmerge-mail-abbrevsはメールエイリアスを含んだファイルの入力を求めて、そのファイルのエイリアスを既存のエイリアスにマージします。

かわりにEmacsコマンドを使用してメールエイリアスを定義することができます。コマンドdefine-mail-abbrevはエイリアスと完全なアドレスの入力を求めて、完全なアドレスへと展開するエイリアスを定義します。他のabbrevに行うのと同様に(abbrevの保存を参照)、すべてのファイルを保存(C-x sC-x C-c)するタイミングでEmacsが追加したエイリアスの保存を提案するでしょう。

Emacsは、~/.mailrcでのincludeコマンドも識別します。これらは以下のようなものです:

source filename

ファイル~/.mailrcは、Emacsだけのものではありません。他の多くのメールを閲覧するプログラムが、メールアドレスのためにこれを使用し、他にもさまざまなコマンドが含まれます。しかしEmacsは、エイリアスの定義とインクルードコマンド以外のすべてを無視します。

メールエイリアスはabbrevのように — つまり、エイリアスの後で単語区切り文字をタイプするとすぐに — 展開されます。この展開はヘッダーフィールド‘To’、‘From’、‘CC’、‘BCC’、‘Reply-To’(およびそれらの‘Resent-’の変種)だけで展開されます。‘Subject’のような、他のヘッダーフィールドでは展開されません。

コマンドM-x mail-abbrev-insert-aliasを使って、エイリアスされたアドレスを直接挿入することもできます。これは補完つきでエイリアス名を読み取り、ポイント位置にそれの定義を挿入します。

コマンドmail-abbrev-complete-aliasはポイントの前にあるメールエイリアスを補完します。

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