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Unixでは、オンラインドキュメントのメインフォームはmanual pageまたはman pageです。GNUオペレーティングシステムではmanを、Infoでブラウズできる、より組織化されたマニュアルで置き換えることを目指しています。このプロセスは終了していないので、manを読むことはまだ有用です。
オペレーティングシステムのコマンド、ライブラリー関数、システムコールにたいするman pageを、M-x
manコマンドで読むことができます。このコマンドは補完つき(補完を参照してください)でトピック(topic)の入力を求め、対応するman
pageをフォーマットするために、man
コマンドを実行します。そのシステムが許すなら、このコマンドはman
を非同期で実行するので、ページがフォーマットされる間、編集を続けることができます。フォーマットされた結果は*Man
topic*という名前のバッファーに表示されます。このバッファーは、Manモードという特別なメジャーモードを使用します。これはスクロールや他のman
pageにジャンプする機能をもちます。詳細についてはManモードのバッファーで、C-h mをタイプしてください。
それぞれのman
pageは、1つ以上のセクション(sections)に属します。セクションの名前は数字または数字と文字です。同じ名前のman
pageが、複数のセクションに存在することもあります。特定のセクションのman pageを読むには、M-x
manがトピックの入力を求める際、‘topic(section)’または‘section
topic’とタイプします。たとえばCのライブラリー関数chmod
はセクション2ですが、同じ名前のシェルコマンドのman
pageはセクション1です。前者を閲覧するには、M-x man RET chmod(2) RETとタイプしてください。
セクションを指定しないと、M-x manは通常、最初に見つかったman
pageだけを表示します。man
に、コマンドラインオプション‘-a’を指定できるシステムもいくつかあります。これは指定したトピックにたいするすべてのman
pageを表示するよう指定します。これを使用するには、変数Man-switches
の値を‘"-a"’に変更します。そうするとManモードのバッファーで、M-nとM-pで異なるセクションのman
pageを切り替えることができます。モードラインには、利用可能なman pageの数が表示されます。
デフォルトではM-x
manはman
プログラムを非同期に呼び出します。Man-prefer-synchronous-call
を非nil
値にカスタマイズすれば、同期による呼び出しを強制できます。
ユーザーオプションMan-support-remote-systems
が非nil
、かつdefault-directory
がリモートシステム(リモートファイルを参照)を指す場合には、man pageもリモートシステムから取得されます。C-u M-x
manのようにプレフィクス引数とともにman
コマンドを呼び出した場合には、その呼び出しにたいしてはMan-support-remote-systems
の値を取り消して呼び出します。
man pageを読む他の方法として、M-x womanコマンドがあります。M-x manとは異なり、これはman
pageをフォーマットするために外部のプログラムを実行しないので、MS-Windowsのような、man
プログラムが利用できないかもしれないシステムでも機能します。このコマンドは、表示するman
pageの入力を求め、それを*WoMan section topicという名前のバッファーに表示します。
M-x womanは、コマンドを最初に呼び出したとき、man pageの補完リストを計算します。数引数を指定すると、このリストを再計算します。これはman pageを追加・削除したとき有用です。
man pageの名前を入力して、M-x womanが複数のセクションで同じ名前のman pageを見つけた場合、これはウィンドウをポップアップして利用可能な候補を示し、それらから1つを選択するよう求めます。
M-x womanはモダンなman-pagesの最新機能をまだサポートしていないので、システムで利用可能ならM-x manの使用をわたしたちが推奨していることに注意してください。
M-x womanのセットアップと使用についての情報は、 Emacsとともに配布されているWoMan Infoマニュアルを参照してください。