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28.6.2 man-pageの照会

Unixでは、オンラインドキュメントのメインフォームはmanual pageまたはman pageです。GNUオペレーティングシステムではmanを、Infoでブラウズできる、より組織化されたマニュアルで置き換えることを目指しています。このプロセスは終了していないので、manを読むことはまだ有用です。

オペレーティングシステムのコマンド、ライブラリー関数、システムコールにたいするman pageを、M-x manコマンドで読むことができます。このコマンドは補完つき(補完を参照してください)でトピック(topic)の入力を求め、対応するman pageをフォーマットするために、manコマンドを実行します。そのシステムが許すなら、このコマンドはmanを非同期で実行するので、ページがフォーマットされる間、編集を続けることができます。フォーマットされた結果は*Man topic*という名前のバッファーに表示されます。このバッファーは、Manモードという特別なメジャーモードを使用します。これはスクロールや他のman pageにジャンプする機能をもちます。詳細についてはManモードのバッファーで、C-h mをタイプしてください。

それぞれのman pageは、1つ以上のセクション(sections)に属します。セクションの名前は数字または数字と文字です。同じ名前のman pageが、複数のセクションに存在することもあります。特定のセクションのman pageを読むには、M-x manがトピックの入力を求める際、‘topic(section)’または‘section topic’とタイプします。たとえばCのライブラリー関数chmodはセクション2ですが、同じ名前のシェルコマンドのman pageはセクション1です。前者を閲覧するには、M-x man RET chmod(2) RETとタイプしてください。

セクションを指定しないと、M-x manは通常、最初に見つかったman pageだけを表示します。manに、コマンドラインオプション‘-a’を指定できるシステムもいくつかあります。これは指定したトピックにたいするすべてのman pageを表示するよう指定します。これを使用するには、変数Man-switchesの値を‘"-a"’に変更します。そうするとManモードのバッファーで、M-nM-pで異なるセクションのman pageを切り替えることができます。モードラインには、利用可能なman pageの数が表示されます。

デフォルトではM-x manmanプログラムを非同期に呼び出します。Man-prefer-synchronous-callを非nil値にカスタマイズすれば、同期による呼び出しを強制できます。

ユーザーオプションMan-support-remote-systemsが非nil、かつdefault-directoryがリモートシステム(リモートファイルを参照)を指す場合には、man pageもリモートシステムから取得されます。C-u M-x manのようにプレフィクス引数とともにmanコマンドを呼び出した場合には、その呼び出しにたいしてはMan-support-remote-systemsの値を取り消して呼び出します。

man pageを読む他の方法として、M-x womanコマンドがあります。M-x manとは異なり、これはman pageをフォーマットするために外部のプログラムを実行しないので、MS-Windowsのような、manプログラムが利用できないかもしれないシステムでも機能します。このコマンドは、表示するman pageの入力を求め、それを*WoMan section topicという名前のバッファーに表示します。

M-x womanは、コマンドを最初に呼び出したとき、man pageの補完リストを計算します。数引数を指定すると、このリストを再計算します。これはman pageを追加・削除したとき有用です。

man pageの名前を入力して、M-x womanが複数のセクションで同じ名前のman pageを見つけた場合、これはウィンドウをポップアップして利用可能な候補を示し、それらから1つを選択するよう求めます。

M-x womanはモダンなman-pagesの最新機能をまだサポートしていないので、システムで利用可能ならM-x manの使用をわたしたちが推奨していることに注意してください。

M-x womanのセットアップと使用についての情報は、 Emacsとともに配布されているWoMan Infoマニュアルを参照してください。

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