メッセージにたいして行なうもっとも基本的なことは、それを読むことです。Rmailでこれを行なうために、そのメッセージをカレントにします。通常の方法はファイルを、受信したメッセージ順に移動していく方法です(その最初のメッセージは‘unseen’(未読)の属性をもちます。Rmailの属性を参照してください)。他の新しいメッセージを読むには、前方に移動します。古いメッセージを再読するには後方に移動します。
間にある削除されたメッセージをスキップして、次の削除されていないメッセージに移動します(rmail-next-undeleted-message
)。
前の削除されていないメッセージに移動します(rmail-previous-undeleted-message
)。
削除されたメッセージも含めて、次のメッセージに移動します(rmail-next-message
)。
削除されたメッセージも含めて、前のメッセージに移動します(rmail-previous-message
)。
カレントメッセージと同じsubjectの、次のメッセージに移動します(rmail-next-same-subject
)。
カレントメッセージと同じsubjectの、前のメッセージに移動します(rmail-previous-same-subject
)。
最初のメッセージに移動します。引数nを指定すると、n番目のメッセージに移動します(rmail-show-message
)。
最後のメッセージに移動します(rmail-last-message
)。
最初のメッセージに移動します(rmail-first-message
)。
regexpへのマッチを含む、次のメッセージに移動します(rmail-search
)。
regexpへのマッチを含む、前のメッセージに移動します(これは負の引数によるM-sである)。
nとpは、Rmailでメッセージを移動する通常の方法です。これらは、(通常そうしたいように)削除されたメッセージをスキップして、メッセージを順番に移動していきます。これらのコマンドの定義には、rmail-next-undeleted-message
およびrmail-previous-undeleted-message
という名前がつけられています。削除されたメッセージをスキップしたくない場合
— たとえばメッセージの削除を取り消すために —
は、変種のM-nとM-p(rmail-next-message
とrmail-previous-message
)を使います。これらのコマンドへの数引数は、繰り返し回数を指定します。
Rmailでは数引数の指定は、単に数字をタイプして行なうことができます。最初にC-uをタイプする必要はありません。単に-とタイプして、負の引数を指定することもできます。
M-s
(rmail-search
)は、Rmail版の検索コマンドです。通常のインクリメンタル検索C-sは機能しますが、これはカレントメッセージだけを検索します。M-sの目的は、他のメッセージにたいする検索です。これは非インクリメンタルに正規表現(正規表現の構文を参照してください)を読み取り、後続のメッセージの先頭から検索を開始して、見つかったらそのメッセージを選択します。regexpが空の場合、M-sは前回使用したregexpを再使用します。
ファイルの中の他のメッセージにたいして後方に検索するには、M-sに負の引数を与えます。Rmailでは- M-sでこれを行なうことができます。これは前のメッセージの最後から検索を開始します。
ラベルにもとづく検索も可能です。ラベルを参照してください。
C-c C-n
(rmail-next-same-subject
)コマンドは、カレントメッセージと同じsubjectをもつ、次のメッセージに移動します。プレフィクス引数は繰り返し回数として使用されます。負の引数を指定すると、C-c
C-p
(rmail-previous-same-subject
)のように、後方に移動します。subjectを比較するとき、subjectへの返信に通常付加されるようなプレフィクスは無視します。これらのコマンドは、同じsubjectに関するすべてのメッセージ、いわゆるthreadを読むときに有用です。
メッセージの絶対番号を指定してメッセージに移動するには、メッセージ番号を引数として、j
(rmail-show-message
)を使用します。引数を与えない場合、jは最初のメッセージに移動します。<
(rmail-first-message
)も最初のメッセージを選択します。>
(rmail-last-message
)は最後のメッセージを選択します。