プライマリー選択に加えて、Xウィンドウシステムはセカンダリー選択(secondary selection)として知られる、同様な第2の機能を提供します。最近ではセカンダリー選択を使うXアプリケーションの数は多くありませんが、以下のEmacsコマンドによりアクセスできます:
ボタンを押した場所からボタンを話した場所までを、セカンダリー選択としてセットします(mouse-set-secondary
)。ドラッグして選択されたテキストは、フェイスsecondary-selection
を使ってハイライトされます。ウィンドウの上端または下端を越えてマウスをドラッグすると、mouse-set-region
と同様にウィンドウは自動的にスクロールします(編集のためのマウスコマンドを参照してください)。
このコマンドはkillリングを変更しません。
セカンダリー選択(secondary
selection)の終端をセットします(mouse-start-secondary
)。もう一方のをセットして選択を完了するには、M-mouse-3を使用します。このコマンドは、新たなセカンダリー選択開始時に、既存のセカンダリー選択をキャンセルします。
以前にM-mouse-1で指定された位置から、M-mouse-3でクリックされた点を終点とするセカンダリー選択をセットします(mouse-secondary-save-then-kill
)。これは選択されたテキストをkillリングにも保存します。同じ場所での2回目のM-mouse-3は、作成されたセカンダリー選択で選択されたテキストをkillします。
クリックした場所にセカンダリー選択を挿入し、ポイントをyankしたテキストの最後に配します(mouse-yank-secondary
)。
Mouse-1と同様、M-mouse-1のダブルクリックで単語、トリプルクリックで行を処理します。
mouse-yank-at-point
が非nil
の場合には、M-mouse-2はポイント位置にyankします。どこをクリックしたか、さらにはフレームのどのウィンドウをクリックしたかは関係ありません。編集のためのマウスコマンドを参照してください。このユーザーオプションはインタラクティブな検索にも影響します。非nil
ならフレームの任意の場所でのマウスによるテキストのyankは、検索文字列に追加されます。