29.6.5.4 Threadsバッファー

GDB Threadsバッファーは、デバッグされているプログラムのスレッドのサマリーを表示します。Debugging programs with multiple threads in The GNU debuggerを参照してください。スレッドを選択するには、ポイントをそこに移動してRET (gdb-select-thread)を押すか、それをmouse-2でクリックします。これにより、それに関連するsourceバッファーが表示され、他のGDBバッファーの内容も更新されます。

GDB Threadsバッファー内に含まれる項目を選択するために、gdb-buffersグループ配下の変数をカスタマイズできます。

gdb-thread-buffer-verbose-names

Thread 0x4e2ab70 (LWP 1983)’のような長いスレッド名を表示します。

gdb-thread-buffer-arguments

スレッドのトップフレームの引数を表示します。

gdb-thread-buffer-locations

ファイル情報またはライブラリー名を表示します。

gdb-thread-buffer-addresses

threadバッファーのスレッドフレームのアドレスを表示します。

複数のスレッドの情報を同時に閲覧するには、GDB Threadsバッファーの以下のコマンドを使用します。

d

カレント行のスレッドのdisassemblyバッファーを表示します(gdb-display-disassembly-for-thread)。

f

カレント行のスレッドのGDB Stackバッファーを表示します(gdb-display-stack-for-thread)。

l

カレント行のスレッドのGDB Localsバッファーを表示します(gdb-display-locals-for-thread)。

r

カレント行のスレッドのGDB Registersバッファーを表示します(gdb-display-registers-for-thread)。

これらのコマンドの大文字DFLRは、対応するバッファーを新しいフレームに表示します。

特定のスレッドについての情報を表示するバッファーを作成した場合、それはそのスレッドにバインドされて、プログラムをデバッグする間、情報を表示し続けます。各GDBバッファーのモードインジケーターには、バッファーに情報が表示されているスレッドの番号が表示されます。スレッドの番号はバインドされたバッファーのバッファー名にも含まれます。

GDB Threadsバッファーでは、さらに他のコマンドも利用可能で、それはプログラムの実行を制御するのに使われるGDBのモードに依存します。マルチスレッドのデバッグを参照してください。

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