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この国際化の効果を目の当たりにして、幾人かのユーザが彼らの考えを表明しています。紹介され議論されたこれらの疑問の幾つかをここに挙げてみましょう。
幾つかの言語は多くの人々によって話されていないため、その言語を話す人々はフリーソフトウェアパッケージの当該言語版に対する必要性はあまりないと考えています。更に、幾つかの国にいるコンピュータの中にいる多くの人々は一般的に英語版ソフトウェアのほうを好むようです。
一方で、人々は自分達の言語を非常に好きですし、彼らのお気に入りのフリーソフトウェアが彼らの母国語を喋ることが出来るように努力します。彼らは個人的な楽しみのためにそれを行います。そしてどのくらいの人間がその作業によって便益を得るかなどといったことは考えません。
ある種の誤ったプロパガンダのせいか、一部のユーザは自身の言語を押し出すことについて臆病になっています。ある人は、ネットワークの向こう側にはその言語をうるさくせがむユーザがいるに違いないと考えています。
しかしあらゆる言語には地域化される価値があります。なぜなら、その言語が大切で敬愛されるものであると考える人々がその言語の向こうにいるからです。
誰もがメッセージを理解出来るためには、正しい翻訳を見つけ出すことがもっとも大きな問題となります。翻訳は通常、少し変なものなのです。一部の人々は、「どちらかといえば押しが強く、嫌でときどき滑稽な」彼らの言語に対する翻訳を行うことが出来る程度には英語を扱うことが出来ます。フランス語を話す人間として、私は韓国または台湾において商品の取扱説明書を貧弱なフランス語へと翻訳した経験があります。...
我々はときどきある種の国家的計算機文化を作り上げる必要があるというのは事実です。そして、その作業は彼らの母国語によって繋がっている多くの人間の協調作業なしに簡単に出来ることではありません。翻訳は彼ら自身の言語を知りそして愛する人々によってより良く行われ、より良い結果を得るという点において一緒に作業されるものなのです。
何人かの人々は、彼らが彼らのプログラムをフリーにしたくない場合、又は別の種類の自由を与えたい場合に、GNU
gettext
を使うことによって彼らのパッケージをGNU一般公有許諾書(GNU General Public
License)の保護の元で配布する必要があるのではないかと思案します。これに対する単純な答えは“通常はいいえ”です。
GNU gettext
のgettext-runtime
の部分(たとえばlibintl
のコンテンツ)は、GNU
Lesser General Public Licenseにより保護されています。GNU
gettext
のgettext-tools
の部分(たとえば、GNU
gettext
パッケージの残りの部分)は、GNU General Public Licenseにより保護されています。
パッケージ中の僅かな地域化された文字列のマーキング、又は国際化のための条件つきの数行の包含はGPLまたはLGPLのコードを含んでいません。しかしながら、libintl
内の地域化ルーチンそれ自身はLGPLの元にあり、LGPLとして考慮される必要があります。これは、たとえ非フリーなプログラムでさえ、変更されていないlibintl
の完全なソースコードを配布する権利を与えます。これはまた、非フリーなプログラムでさえ、共有ライブラリーとしてlibintl
を使用する権利を与えます。しかしこれは、フリーなソフトウェアーだけにたいして、静的ライブラリーとしてlibintl
を使用、または他のライブラリー内にlibintl
を含める権利を与えます。