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.poファイルのPOはPortable Objectの頭文字であり、.moファイルのMOはMachine Objectの頭文字です。このパラダイムはPOファイルのフォーマットと同様に、Uniforumで開発されたNLS標準にもとづき、SunのSolarisシステムで実装されたものです。
POファイルは人間が読んだり編集することを意図しており、あるパッケージの特定のターゲット言語のための、翻訳可能なオリジナル文字列の集まりです。1つの言語にたいして、1つのPOファイルが割り当てられます。パッケージが複数の言語をサポートする場合、サポートする言語ごとにPOファイルを持ち、パッケージごとにパッケージがサポートする言語ごとのPOファイルを持っています。これらのPOファイルはxgettext
プログラムによって作成され、アップデートや更新はmsgmergeプログラムによって行われます。xgettext
プログラムはCファイルからマークされたメッセージを抽出し、空の翻訳文字列で初期化されたPOファイルを作成します。msgmerge
プログラムは、リリースの間に変更されたソースファイルにたいして、不要なエントリーのコメント化や新しい文字列の初期化、および参照するソース行を更新したりします。この種のファイルは配布物中にの.potという拡張子のファイルとして含まれ、書式はPOファイルと同じです。
MOファイルは、プログラムが読み込むことを意図した、バイナリーのフォーマットのファイルです。ネイティブ言語サポートの一部として、MOファイルを作成したり処理することのできる既存のシステムもいくつかありますが、MOファイルのフォーマットがシステムごとに異なっているため可搬性がありません。また、これらのシステムが提供する既存のツールは、GNU
gettext
のすべての機能をサポートしていません。そのためGNU
gettext
は、MOファイルに独自のフォーマットを使用しています。拡張子.gmoが実際のMOファイルで、これらのファイルはGNUのフォーマットを使用しています。