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9.11.2 環境変数TERM

環境変数TERMには、テキストウィンドウの能力に関する識別情報が含まれています。これらの能力について詳細なリストを得るには、‘infocmp’コマンドを使用します(リファレンスは‘man 5 terminfo’コマンドで参照することができます)。

埋め込みの色指定をもつテキストを生成するとき、msgcatはTERM変数を参照します。現在のテキストウィンドウは、普通は少なくとも8色の表示をサポートします。しかしテキストウィンドウが16色、またはそれ以上の色数をサポートするのに、TERM変数には8色しかサポートしないように記述されている場合もあります。そのようなときは、TERMに異なる値を設定する価値があります。

xterm

多くのケースでは、xtermは16色をサポートするように構築されています。88色、または256色をサポートするように構築することもできます(両方はできませんが)。このような場合は、TERMxterm-16colorxterm-88color、またはxterm-256colorをセットすることを試みてもよいでしょう。

rxvt

rxvtが、16色をサポートするよう構築されている場合があります。このような場合は、TERMrxvt-16colorをセットすることができます。

konsole

konsoleも、16色をサポートするよう構築されている場合があります。このような場合には、TERMkonsole-16color、またはxterm-16colorをセットすることができます。

TERMを設定した後は、‘msgcat --color=test’により設定を検証するとともに、適切なカラーマップに見えるか出力を視認できます。