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10.2 msgunfmtプログラムの呼び出し

msgunfmt [option] [file]...

msgunfmtは、バイナリーのメッセージカタログを、Uniforum形式の.poファイルに変換するプログラムです。

10.2.1 オペレーションモード

-j
--java

Javaモード: JavaのResourceBundle class が入力となります。

--csharp

C#モード: GettextResourceSetのサブクラスを含む.NETの.dllファイルが入力となります。

--csharp-resources

C# resourcesモード: .NETの.resourcesファイルが入力となります。

--tcl

Tclモード: tcl/msgcatの.msgファイルが入力となります。

10.2.2 入力ファイルの位置

file

入力となる.moファイルです。

fileが指定されていないか、‘-’が指定された場合は、標準入力から読み込みます。

10.2.3 Javaモードでの入力ファイルの位置

-r resource
--resource=resource

リソース名を指定します。

-l locale
--locale=locale

locale名を指定します。ll形式による言語指定と、国と言語指定を組み合わせたll_CCのどちらでも指定できます。

class名は、resource名の後ろにアンダースコアーをつけて、その後ろにlocale 名を付加することにより決定されます。classは、CLASSPATHによって配置されます。

10.2.4 C#モードでの入力ファイルの位置

-r resource
--resource=resource

リソース名を指定します。

-l locale
--locale=locale

locale名を指定します。ll形式による言語指定と、国と言語指定を組み合わせたll_CCのどちらでも指定できます。

-d directory

localeに依存する.dllファイルを出力するベースディレクトリーを指定します。

-l’と‘-d’が必須オプションです。.msgファイルは、locale に依存した名前の指定ディレクトリーのサブディレクトリーに配置されています。

10.2.5 Tclモードでの入力ファイルの位置

-l locale
--locale=locale

locale名を指定します。ll形式による言語指定と、国と言語指定を組み合わせたll_CCのどちらでも指定できます。

-d directory

メッセージカタログ.msgのベースディレクトリーを指定します。

-l’と‘-d’は必須オプションです。.msgは指定されたディレクトリーに配置されています。

10.2.6 出力ファイルの位置

-o file
--output-file=file

指定されたファイルに出力を書き込みます。

出力ファイルが指定されていない、または‘-’が指定された場合、結果は標準出力に出力されます。

10.2.7 出力の詳細

--color
--color=when

色や色以外のテキスト属性を使うか、いつ使うかを指定します。詳細はThe --color optionを参照してください。

--style=style_file

--colorにたいしてCSS style ruleファイルを使うかを指定します。詳細はThe --style optionを参照してください。

--force-po

メッセージが何も含まれていない場合でも、常に出力ファイルに書き込みます。

-i
--indent

インデントされた形式で.poファイルを書き込みます。

--strict

Uniforumに厳密に準拠したPOファイルを出力します。このUniforum形式はGNUの拡張をサポートしないため避けたほうがよいでしょう。

-p
--properties-output

Javaの.propertiesの書式で、Java ResourceBundleを出力します。このファイル形式はplural formをサポートせず、陳腐化したメッセージを暗黙で除去することに注意してください。

--stringtable-output

.stringsの書式で、NeXTstep/GNUstepのローカライズされたリソースファイルを出力します。このファイル形式はplural formをサポートしないことに注意してください。

-w number
--width=number

出力ページの幅をセットします。これにより出力ファイル中の長い文字列が指定した幅(例:スクリーンの列数)に収まるように、各行の長さがnumber以下のような複数の行に分割されます。

--no-wrap

長いメッセージ行を分割しません。出力ページの幅を超えるようなメッセージ行も、複数行に分割されません。出力ページの幅を超えるファイル参照行だけが分割されます。

-s
--sort-output

ソートされた出力を生成します。このオプションを使用することにより翻訳者が、メッセージがどのようなコンテキストで使用されるかを理解するのが、困難になることに注意してください。

10.2.8 情報的な出力

-h
--help

このヘルプを表示して終了します。

-V
--version

バージョン情報を表示して終了します。

-v
--verbose

診断レベルを上げます。


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