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9.6 msgcommプログラムの呼び出し

msgcomm [option] [inputfile]...

msgcommは、指定された2つ以上のファイルから、共通のメッセージを探すプログラムです。--more-thanオプションを使用すると、指定された数より多くのファイルで共通のメッセージを出力します。反対に--less-thanオプションを使用すると、指定された数より少ないファイルで共通のメッセージを出力します(例: ‘--less-than=2’は一意なメッセージだけを出力します)。翻訳、コメント、および抽出されたコメントは蓄積されます(最初のPOファイルのものを使用するように指定した場合を除く)。POファイルのファイル位置の情報も蓄積されます。

9.6.1 入力ファイルの位置

‘inputfile …’

入力ファイルです。

‘-f file’
‘--files-from=file’

入力ファイルの名前を、コマンドラインからではなく、fileから読み込みます。

‘-D directory’
‘--directory=directory’

ディレクトリーのリストにdirectoryを追加します。このディレクトリーのリストよりソースファイルを検索します。しかし.poファイルが出力されるのは、カレントディレクトリーです。

inputfileに‘-’が指定された場合は、標準入力から読み込みます。

9.6.2 出力ファイルの位置

‘-o file’
‘--output-file=file’

指定されたファイルに出力を書き込みます。

出力ファイルが指定されていない、または‘-’が指定された場合、結果は標準出力に出力されます。

9.6.3 メッセージ選択

‘-< number’
‘--less-than=number’

numberに指定した数より少ないメッセージを出力します。指定しなかった場合のデフォルトは無限大です。

‘-> number’
‘--more-than=number’

numberに指定した数より大きいメッセージを出力します。指定しなかった場合のデフォルトは1です。

‘-u’
‘--unique’

‘--less-than=2’の省略指定です。一意なメッセージだけを出力します。

9.6.4 入力ファイルの構文

‘-P’
‘--properties-input’

入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、Javaの.propertiesの構文にのっとったJava ResourceBundleファイルだとみなします。

‘--stringtable-input’

入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、NeXTstep/GNUstepのlocalized resourceの.stringsの構文にのっとったファイルだとみなします。

9.6.5 出力の詳細

‘--color’
‘--color=when’

色や色以外のテキスト属性を使うか、いつ使うかを指定します。詳細はThe --color optionを参照してください。

‘--style=style_file’

--colorにたいしてCSS style ruleファイルを使うかを指定します。詳細はThe --style optionを参照してください。

‘--force-po’

メッセージが何も含まれていない場合でも、常に出力ファイルに書き込みます。

‘-i’
‘--indent’

インデントされた形式で.poファイルを書き込みます。

‘--no-location’

‘#: filename:line’という行を書き込みません。

‘-n’
‘--add-location=type’

‘#: filename:line’という行を生成します(デフォルト)。

typeはオプションで、‘full’、‘file’、または‘never’を指定できます。オプションが指定されない、または‘full’の場合は、ファイル名と行番号のの両方が生成されます。‘file’の場合、行番号は省略されます。‘never’の場合は、完全にこの行を抑制します(--no-locationと同じです)。

‘--strict’

Uniforumに厳密に準拠したPOファイルを出力します。このUniforum形式はGNUの拡張をサポートしないため避けたほうがよいでしょう。

‘-p’
‘--properties-output’

Javaの.propertiesの書式で、Java ResourceBundleを出力します。このファイル形式はplural formをサポートせず、陳腐化したメッセージを暗黙で除去することに注意してください。

‘--stringtable-output’

.stringsの書式で、NeXTstep/GNUstepのローカライズされたリソースファイルを出力します。このファイル形式はplural formをサポートしないことに注意してください。

‘-w number’
‘--width=number’

出力ページの幅をセットします。これにより出力ファイル中の長い文字列が指定した幅(例:スクリーンの列数)に収まるように、各行の長さがnumber以下のような複数の行に分割されます。

‘--no-wrap’

長いメッセージ行を分割しません。出力ページの幅を超えるようなメッセージ行も、複数行に分割されません。出力ページの幅を超えるファイル参照行だけが分割されます。

‘-s’
‘--sort-output’

ソートされた出力を生成します。このオプションを使用することにより翻訳者が、メッセージがどのようなコンテキストで使用されるかを理解するのが、困難になることに注意してください。

‘-F’
‘--sort-by-file’

ファイルの場所により出力をソートします。

‘--omit-header’

Don’t write header with ‘msgid ""’ entry.

9.6.6 情報的な出力

‘-h’
‘--help’

このヘルプを表示して終了します。

‘-V’
‘--version’

バージョン情報を表示して終了します。


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