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あなたがGNU Emacsを知らなくても、このドキュメントを読むことには利点があります。ただしEmacsでコンピューター画面上を移動する方法についてだけは学んでおくことをお勧めします。Emacsをどのように使えばよいかについて、組み込みのチュートリアルによって独習できます。このチュートリアルを使うにはC-h tとタイプしてください(これはCTRLキーとCTRLキーを同時に押してから離し、その後にtを押してから離すという意味です)。
更にわたしがEmacsの標準的なコマンドを参照する場合には、たとえばM-C-\
(indent-region
)のようにコマンドを呼び出すために押すキー、そしてカッコ内にそのコマンドの名前を示すことがよくあります。これはコマンドindent-region
が、慣例的にはM-C-\をタイプすることによって呼び出されるという意味です。(もしお望みならコマンドを呼び出すためにタイプするキーを変更できます;
これはrebind: リバインド、再束縛と呼ばれています; Keymapsを参照してください)。省略表記M-C-\はMETAキー、CTRLキー、そして\キーを同時にタイプすることを意味しています(現代のキーボードの多くではMETAキーにはALTというラベルが付されています)。これがピアノでコード演奏するときと似ていることから、このようなコンビネーションのことをキーコード(keychord)と呼ぶこともあります。あなたのキーボードにMETAキーがない場合には、その箇所でESCキーの先押しを使用します。M-C-\はこの場合にはESCキーを押して離してから、その後にCTRLキーと\キーを同時にタイプしてください。しかし通常はM-C-\はALTのラベルがついたキーと一緒にCTRLキーを押して、同時に\キーを押すという意味です。
キーコードを単独でタイプすることに加えてC-uでプレフィクスキー(prefix key: 前置キー)をタイプすることができます。これはユニバーサル引数(universal argument)と呼ばれています。キーコードC-uは後続コマンドに引数を渡します。つまり平文テキストのリージョン(訳注: region、つまりリージョンはテキストの範囲を表すEmacs用語)をスペース6つ分インデントするためには、そのリージョンをマーク(mark)してからC-u 6 M-C-\とタイプします(数を指定しない場合にはEmacsが数として4を渡すか、あるいはユニバーサル引数を渡さなかった場合とは異なるようにそのコマンドを実行します)。Numeric Arguments in The GNU Emacs Manualを参照してください。
GNU EmacsのInfoを使用してこのドキュメントを読んでいる場合には、スペースバーSPCを押すだけでドキュメント全体を通して読むことができます(Infoについて学ぶにはC-h iをタイプしてからInfoを選択してください)。
用語についての注意: わたしがLispという単語を単独で使用する場合は、一般的にはさまざまなLisp方言を概ね指しますが、Emacs Lispについて述べる際にはGNU Emacs Lispのことを指しています。
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