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31 テキスト

このチャプターではバッファー内のテキストを扱う関数を説明します。ほとんどはカレントバッファー内のテキストにたいして検査、挿入、削除を行ってポイント位置やポイントに隣接するテキストを操作することが多々あります。その多くはインタラクティブ(interactive: 対話的)です。テキストを変更するすべての関数は、その変更にたいするundo(アンドゥ、取り消し)を提供します(Undoを参照)。

テキストに関連する関数の多くが、startendという名前の引数として渡された2つのバッファー位置により定義されるテキストのリージョンを操作します。これらの引数はマーカー(Markersを参照)か数値的な文字位置(Positionsを参照)のいずれかであるべきです。これらの引数の順序は関係ありません。startがリージョンの終端でendがリージョンの先頭であっても問題はありません。たとえば(delete-region 1 10)(delete-region 10 1)は等価です。startendのいずれかがバッファーのアクセス可能範囲の外部ならargs-out-of-rangeエラーがシグナルされます。インタラクティブな呼び出しでは、これらの引数にポイントとマークが使用されます。

このチャプターを通じて、“テキスト(text)”とは(関係あるときは)そのプロパティも含めたバッファー内の文字を意味します。ポイントは常に2つの文字の間にあり、カーソルはポイントの後の文字上に表示されることを覚えておいてください。


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