27.1 ファイルのバックアップ

バックアップファイル(backup file)とは編集中ファイルの古いコンテンツのコピーです。Emacsはvisitされているファイルにバッファーを最初に保存するときにバックアップファイルを作成します。したがってバックアップファイルには、通常はカレント編集セッションの前にあったファイルのコンテンツが含まれています。バックアップファイルを一度存在したら、そのコンテンツは変更されずに残ります。

バックアップは通常はvisitされているファイルを新たな名前にリネームすることによって作成されます。オプションでバックアップファイルがvisitされているファイルをコピーすることにより作成されるように指定できます。この選択により、複数の名前をもつファイルの場合に違いが生じます。また編集中のファイルの所有者が元のオーナーのままか、それとも編集ユーザーになるかにも影響し得ます。

デフォルトではEmacsは編集中のファイルごとに単一のバックアップファイルを作成します。かわりに番号付きバックアップ(numbered backup)を要求することもできます。その場合には新たなバックアップファイルそれぞれが新たな名前を得ます。必要なくなったときには古い番号付きバックアップを削除したり、Emacsにそれらを自動的に削除させることもできます。

性能的な理由によりオペレーティングシステムはバックアップファイルのコンテンツを二次ストレージに即座に書き込まないかもしれず、オリジナルデータとバックアップデータのいずれかが変更されるまでバックアップデータをエイリアスするかもしれません。ファイルと二次媒体を参照してください。

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