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フリーなソフトウェアパッケージの中には、tar
により配布され、解凍すると単層のディレクトリーに展開されるものがあります。このようなパッケージをflatなディストリビューションと呼びます。それとは別に、Texinfoマニュアルやman
pageのためのサブディレクトリーdoc/、Cライブラリーを置き換えたり保管する関数を保持するlib/、パッケージのソースの入ったsrc/などの階層をもつ、フリーなソフトウェアパッケージも存在します。このようなディストリビューションのことを、non-flatであると呼びます。
flatなディストリビューションにたいして、わたしたちはあまり多くを語ることはできません。GNU
gettext
を新しいバージョンにすることにより、flatなディレクトリー構造は難しさが増大するという欠点があります。たくさんのPOファイルがある場合、この単層のディレクトリーの内容は汚くなってしまうでしょう。またCソースに含まれる
GNU
gettext
のlibintlのソース、シェルやsed
のスクリプト、そして複雑なMakefileのルールは、flatな構造には適しません。これらの理由により、non-flatを使う方法を推奨します。
GNU
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自身もnon-flatな構造をもち、わたしたちはこの方法に精通していることも、わたしたちがこのチャプターでそれを説明しようとしている理由なのかもしれません。これを機会に、パッケージの構造をnon-flatにするメンテナーもいるかもしれません。