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新規作成したときに初期値として入力されている、"SOME DESCRIPTIVE TITLE"、"YEAR"、および"FIRST AUTHOR <EMAIL@ADDRESS>、YEAR"などのコメントは、意味のある情報に書き換えるべきです。これはテキストエディターにより行うこともできますが、Emacsを使っていれば(拡張子を識別して)自動的にPOモードに切り替わります。これはM-x fundamental-modeと入力して無効にすることができます。
ヘッダーのエントリーの変更も、POモードで行うことができます。Emacsで、M-x po-mode RETと入力して、さらにRETを押すと、エントリーの編集が開始できるので、以下のフィールドに入力してください。
パッケージの名前とバージョンです。xgettextにより入力されていない場合は入力してください。
これはxgettextによってすでに入力されています。未翻訳の文字列に関するバグを報告するための、電子メールアドレスかURLが含まれています:
これはxgettextによってすでに入力されています。
これはPOファイルのためのエディターが、ファイルを保存するときに入力される項目なので、あなたは入力する必要はありません。
名前と電子メールアドレス(ダブルクォーテーションなし)を入力してください。
言語の英語名と、あなたが所属するlanguage teamの電子メールアドレスか、ホームページのURLを入力してください。
重複して作業するの防ぐためだけではなく、言語に関する難しい問題を調整するためにも、翻訳を開始する前にtranslation teamに連絡することをお勧めします。
フリーな翻訳プロジェクトでは、それぞれの翻訳チームが、チーム自身のメーリングリストを持っています。チームの最新のメーリングリスト一覧は、Free Translation Projectのホームページ(http://translationproject.org/) の"Teams"という場所にあります。
あなたの言語の言語コードを入力してください。以下の3つの形式のいずれかになります:
‘ll_CC’の命名規則は、システムがGNU libcにもとづいてlocale名を決定する方法でもありますが、重要な違いが3つあります。
そのため、あなたのlocale名が‘de_DE.UTF-8’の場合、POファイルのlanguage specificationは‘de’だけになります。
‘CHARSET’を、あなたのlocaleのlanguageで使用するcharacter
encodingかUTF-8で置き換えてください。この項目は、msgmergeとmsgfmtの正しい動作のために必要です。同様にlocaleのcharacter
encodingが、あなたのものとは異なるユーザーにとっても必要です(Charset conversionを参照してください)。
localeのcharacter encodingは、シェルのコマンド‘locale charmap’を実行して得ることができます。このコマンドの結果が‘C’や‘ANSI_X3.4-1968’の場合のcharacter encodingは‘ASCII’(=‘US-ASCII’) となり、これはあなたのlocaleが正しく設定されていないことを意味します。そのような場合は、あなたの属するtranslation teamに、どのcharset を使用すればよいのか尋ねてください。‘ASCII’は、Latin 以外の language には適用できません。
POファイルは、オペレーティングシステムの高度なインターナショナリゼーションの利便性に依存せずに可搬性を持たなければならないため、使用できるcharacter
encodingsは GNU libcと GNU
libiconvでサポートされるものに限定されています。使用できるcharacter
encodingはASCII、ISO-8859-1、ISO-8859-2、ISO-8859-3、ISO-8859-4、ISO-8859-5、ISO-8859-6、ISO-8859-7、ISO-8859-8、ISO-8859-9、ISO-8859-13、ISO-8859-14、ISO-8859-15、KOI8-R、KOI8-U、KOI8-T、CP850、CP866、CP874、CP932、CP949、CP950、CP1250、CP1251、CP1252、CP1253、CP1254、CP1255、CP1256、CP1257、GB2312、EUC-JP、EUC-KR、EUC-TW、BIG5、BIG5-HKSCS、GBK、GB18030、SHIFT_JIS、JOHAB、TIS-620、VISCII、GEORGIAN-PS、UTF-8です。
GNUシステムでは、対応する言語にたいして以下のエンコーディングが頻繁に使用されます。
ISO-8859-1:
Afrikaans、Albanian、Basque、Breton、Catalan、Cornish、Danish、Dutch、English、Estonian、Faroese、Finnish、French、Galician、German、Greenlandic、Icelandic、Indonesian、Irish、Italian、Malay、Manx、Norwegian、Occitan、Portuguese、Spanish、Swedish、Tagalog、Uzbek、Walloon
ISO-8859-2:
Bosnian、Croatian、Czech、Hungarian、Polish、Romanian、Serbian、Slovak、Slovenian
ISO-8859-3: Maltese
ISO-8859-5: Macedonian、Serbian
ISO-8859-6: Arabic
ISO-8859-7: Greek
ISO-8859-8: Hebrew
ISO-8859-9: Turkish
ISO-8859-13: Latvian、Lithuanian、Maori
ISO-8859-14: Welsh
ISO-8859-15:
Basque、Catalan、Dutch、English、Finnish、French、Galician、German、Irish、Italian、Portuguese、Spanish、Swedish、Walloon
KOI8-R: Russian
KOI8-U: Ukrainian
KOI8-T: Tajik
CP1251: Bulgarian、Belarusian
GB2312、GBK、GB18030:
Chineseの簡略表記
BIG5、BIG5-HKSCS:
Chineseの伝統的表記
EUC-JP: Japanese
EUC-KR: Korean
TIS-620: Thai
GEORGIAN-PS: Georgian
UTF-8: 上記の言語を含む任意の言語
あなたの言語の翻訳に、その言語の1重引用符か2重引用符が使用されており、そのlocaleのencodingが ISO-8859-* のいずれかの場合は、POファイルはlocaleのencodingではなくUTF-8 encodingで作成するのが最善です。これはUTF-8では、ISO-8859-*が持っていない実際の引用文字(1重引用符はU+2018とU+2019、2重引用符はU+201CとU+201D)が表現可能だからです。UTF-8のlocale のユーザーは実際の引用符文字列を見ることができますが、ISO-8859-*のlocaleでは垂直方向のアポストロフィーと垂直方向のダブルクォーテーションが(文字セットの変換により)代用で表示されます。
X11でこれらの引用文字を入力するために、xmodmapプログラムでキーボードのマッピングを使用することができます。この場合、X11 での引用文字の名前は"leftsinglequotemark"、"rightsinglequotemark"、"leftdoublequotemark"、"rightdoublequotemark"、"singlelowquotemark"、"doublelowquotemark"になります。
UTF-8 encodingは、新しいバージョンのGNU Emacsでだけサポートされていることに注意してください。たとえばEmacs 20 with Mule-UCSやEmacs 21ではUTF-8 encodingがサポートされていますが、2001年1月時点のXEmacsではサポートされていません。
文字のエンコーディング名は、大文字または小文字で記述することができますが、通常は大文字が好まれます。
8bitにセットしてください。
このフィールドはオプションで、POファイルにplural formがあるときだけ必要です。これは‘msgid_plural’というキーワードを検索すればわかります。plural formのフィールドの書式についてはPlural formsとTranslating plural formsを参照してください。
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