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6.1 msginitプログラムの呼び出し

msginit [option]

msginitプログラムは、新しいPOファイルを作成して、メタ情報をユーザーの環境にもとづいて初期化します。

6.1.1 入力ファイルの位置

-i inputfile
--input=inputfile

入力となるPOTファイルです。

inputfileが指定されなかった場合、カレントディレクトリからPOTファイルを検索します。‘-’を指定すると、標準入力から読み込みます。

6.1.2 出力ファイルの位置

-o file
--output-file=file

指定されたPOファイルに出力を書き込みます。

出力ファイルが指定されなかった場合は、ユーザーのロケール設定の‘--locale’オプションに依存します。‘-’を指定すると、出力は標準出力に書き込まれます。

6.1.3 入力ファイルの構文

-P
--properties-input

入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、Javaの.propertiesの構文にのっとったJava ResourceBundleファイルだとみなします。

--stringtable-input

入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、NeXTstep/GNUstepのlocalized resourceの.stringsの構文にのっとったファイルだとみなします。

6.1.4 出力の詳細

-l ll_CC
--locale=ll_CC

対象のlocaleを設定します。llにはlanguage codeを、CCにはcountry codeを設定する必要があります。インストールされているすべてのlocaleのリストを出力するには、‘locale -a’コマンドを使用できます。デフォルトはユーザーのlocale設定が使用されます。

--no-translator

POファイルが翻訳者の手で作成されたものではなく、自動的に生成されたものであることを宣言します。

--color
--color=when

色や色以外のテキスト属性を使うか、いつ使うかを指定します。詳細はThe --color optionを参照してください。

--style=style_file

--colorにたいしてCSS style ruleファイルを使うかを指定します。詳細はThe --style optionを参照してください。

-p
--properties-output

Javaの.propertiesの書式で、Java ResourceBundleを出力します。このファイル形式はplural formをサポートせず、廃止されたメッセージを暗黙で除去することに注意してください。

--stringtable-output

.stringsの書式で、NeXTstep/GNUstepのローカライズされたリソースファイルを出力します。このファイル形式はplural formをサポートしないことに注意してください。

-w number
--width=number

出力ページの幅をセットします。これにより出力ファイル中の長い文字列が指定した幅(例:スクリーンの列数)に収まるように、各行の長さがnumber以下のような複数の行に分割されます。

--no-wrap

長いメッセージ行を分割しません。出力ページの幅を超えるようなメッセージ行も、複数行に分割されません。出力ページの幅を超えるファイル参照行だけが分割されます。

6.1.5 情報的な出力

-h
--help

このヘルプを表示して終了します。

-V
--version

バージョン情報を表示して終了します。