msgmerge
プログラムの呼び出しmsgmerge [option] def.po ref.pot
msgmerge
プログラムは、Uniforumスタイルの2つの.poファイルをマージして1つにします。def.poファイルは既存のPOファイルで、メッセージが一致していれば既存の翻訳は新しいファイルに引き継がれます。その際、コメントは残されますが、抽出されたコメントやファイル内の位置などは破棄されます。ref.potは、最新のソースより作られたPOファイルですが、古い翻訳や、(通常はxgettext
により作成された)PO
Templateファイルを参照するため、ドットコメント(訳注:プログラマーから翻訳者へのコメント#.のこと)やファイル内の位置情報は保存されますが、ファイル内のいくつかの翻訳やコメントは、破棄されるでしょう。完全に一致するメッセージが見つからない場合、より良い結果を生成するためにfuzzy一致が使用されます。
古いソースを参照する翻訳です。
新しいソースへの参照です。
ディレクトリーのリストにdirectoryを追加します。このディレクトリーのリストよりソースファイルを検索します。しかし.poファイルが出力されるのは、カレントディレクトリーです。
メッセージを翻訳するための追加のライブラリーを指定します。Compendiumを参照してください。このオプションは複数指定することができます。
def.poファイルを更新します。すでにdef.poが最新の場合は何もしません。
指定されたファイルに出力を書き込みます。
出力ファイルが指定されていない、または‘-’が指定された場合、結果は標準出力に出力されます。
処理結果はdef.poファイルに書き戻されます。
def.poのバックアップを作成します。
通常使用されるバックアップの接尾辞を上書きします。
--backup
オプション、もしくは環境変数VERSION_CONTROL
を通じてバージョン管理の方式を選択します。以下の値が指定できます:
(--backup
オプションが指定されていたとしても)バックアップを作成しません。
番号付きのバックアップを作成します。
このファイルの番号付きのバックアップがすでに存在する場合、番号付きバックアップを作成し、そうでなければ単純なバックアップを作成します。
常に単純なバックアップを作成します。
--suffix
または環境変数SIMPLE_BACKUP_SUFFIX
が設定されていない場合は、バックアップの接尾辞として‘~’を使用します。
def.po内の各ドメインにたいして、ref.potを適用します。
完全に一致するものが見つからない場合、fuzzyマッチングを行いません。これにより処理のスピードが大幅に改善されます。
翻訳されたメッセージをもつ古いmsgidにたいしてfuzzyマーカーを追加するときに、‘#|’マークをつけて古いメッセージを保持します。
入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、Javaの.properties
の構文にのっとったJava
ResourceBundleファイルだとみなします。
入力ファイルがPOファイルの構文ではなく、NeXTstep/GNUstepのlocalized
resourceの.strings
の構文にのっとったファイルだとみなします。
ヘッダーのエントリーで使用される‘Language’フィールドを指定します。このフィールドの意味についてはHeader Entryを参照してください。‘Language-Team’と‘Plural-Forms’のフィールドは変更されないことに注意してください。このオプションを指定しない場合、‘Language-Team’フィールドから最適なものを推測して、‘Language’フィールドに入力します。
色や色以外のテキスト属性を使うか、いつ使うかを指定します。詳細はThe --color optionを参照してください。
--color
にたいしてCSS style ruleファイルを使うかを指定します。詳細はThe --style optionを参照してください。
メッセージが何も含まれていない場合でも、常に出力ファイルに書き込みます。
インデントされた形式で.poファイルを書き込みます。
‘#: filename:line’という行を書き込みません。
‘#: filename:line’という行を生成します(デフォルト)。
Uniforumに厳密に準拠したPOファイルを出力します。このUniforum形式はGNUの拡張をサポートしないため避けたほうがよいでしょう。
Javaの.properties
の書式で、Java ResourceBundleを出力します。このファイル形式はplural
formをサポートせず、廃止されたメッセージを暗黙で除去することに注意してください。
.strings
の書式で、NeXTstep/GNUstepのローカライズされたリソースファイルを出力します。このファイル形式はplural
formをサポートしないことに注意してください。
出力ページの幅をセットします。これにより出力ファイル中の長い文字列が指定した幅(例:スクリーンの列数)に収まるように、各行の長さがnumber以下のような複数の行に分割されます。
長いメッセージ行を分割しません。出力ページの幅を超えるようなメッセージ行も、複数行に分割されません。出力ページの幅を超えるファイル参照行だけが分割されます。
ソートされた出力を生成します。このオプションを使用することにより翻訳者が、メッセージがどのようなコンテキストで使用されるかを理解するのが、困難になることに注意してください。
ファイルの場所により出力をソートします。
このヘルプを表示して終了します。
バージョン情報を表示して終了します。
診断レベルを上げます。
プログレスインジケーターを表示しません。