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誰のための本か

このテキストはプログラマーではない人に向けた、初歩的なイントロダクションとして記述されています。もしもあなたがプログラマーであるなら、この入門書では満足できないかもしれません。その理由は、すでにあなたがリファレンスマニュアルを読むことに長けた熟練者であり、このテキストの構成方法にうんざりしているかもしれないからです。

このテキストをレビューしてくれたある熟練者がわたしに話してくれました:

わたしはリファレンスマニュアルから学ぶのが好きです。各パラグラフに“飛び込み”、パラグラフの間で“一息つくために浮上する”のです。

あるパラグラフの終わりに達した際には、わたしはその題目については終わり、完了したとものとみなします。これでわたしが知る必要のあるすべてを知ることができたとみなすのです(次パラグラフがそのパラグラフをより詳細に説明することで始まる場合を除く)。わたしがうまく記述されたリファレンスマニュアルに期待することは冗長性があまりなく、わたしが欲する情報がある場所(一箇所)への優れた指標が含まれていることです。

これはこの人物向けに記述されたイントロダクションではありません!

まずわたしは何でも少なくとも3回、1回目は紹介、2回目はコンテキストで示し、3回目には別のコンテキストで示すか、レビューを行うようにします。

次にある題目についてわたしがすべての情報を一箇所で述べることは滅多になく、まして1つのパラグラフで述べることはなおさらありません。わたしの考えよでは、それは読み手に過度の負荷を負わせることになります。そのかわりに、わたしはその時点においてあなたが知る必要があることだけを述べるよう努めます(後で追加情報を正式に紹介する際にあなたを驚かせないように、少し余分な情報含めるときもあります)。

このテキストを読んで、一回であなたがすべて習得できなくても問題ありません。記された事柄のうちのいくつかは、少し知識があれば問題ないものが多く含まれています。何が重要なのかに注意してあなたが集中できるように、十分なヒントを与えられるようにテキストを構成できたことを願っています。

飛び込んで行くしかないパラグラフもいくつかあります。他にそれらのパラグラフを読む方法はありません。しかしそのようなパラグラフの数は抑えるよう努めました。これは険しい山ではなく、登りやすい丘であることを意図した本です。

この本、Emacs Lispプログラミング入門(An Introduction to Programming in Emacs Lisp)には手引きとして、 The GNU Emacs Lisp Reference Manual in The GNU Emacs Lisp Reference Manualという文書が存在します。 そのリファレンスマニュアルには、このイントロダクションよりも詳細が記載されています。リファレンスマニュアルの中では、1つのトピックに関するすべての情報が一箇所にまとめて記載されています。あなたが上述したようなプログラマーであれば、それにも目を向けるべきでしょう。そしてもちろんこのイントロダクションを読んだ後には、自分のプログラムを記述する際にリファレンスマニュアルが役に立つことが解るはずです。

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