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以下はEmacsで適切なタイミングで呼び出す関数を提供するためのいくつかのフック関数のリストです。
これらの変数のほとんどは‘-hook’で終わる名前をもちます。これらはノーマルフック(normal
hooks)と呼ばれておりrun-hooks
により実行されます。そのようなフックの値は関数のリストです。これらの関数は引数なしで呼び出されて値は完全に無視されます。そのようなフック上に新たに関数を配置するためにはadd-hook
を呼び出す方法を推奨します。フック使用についての詳細はフックを参照してください。
‘-functions’で終わる名前の変数は通常はアブノーマルフック(abnormal hooks)です(古いコードの中には非推奨の‘-hooks’サフィクスを使用するものもある)。これらの値は関数のリストですが関数は特殊な方法で呼び出されます。それらは引数を渡されたり、あるいはリターン値が使用されます。‘-function’で終わる名前の変数は値として単一の関数をもちます。
以下のリストはすべてを網羅したリストではなく、より一般的なフックだけをカバーしています。たとえばメジャーモードはそれぞれ‘modename-mode-hook’という名前のフックを定義します。メジャーモードは自身が行う最後のこととしてrun-mode-hooks
でこのノーマルフックを実行します。モードフックを参照してください。ほとんどのマイナーモードにもフックがあります。
特別な機能によりファイルがロードされたときに評価する式を指定できます(ロードのためのフックを参照)。この機能は正確にはフックではありませんが同様のことを行います。
activate-mark-hook
deactivate-mark-hook
マークを参照のこと。
after-change-functions
before-change-functions
first-change-hook
フックの変更を参照のこと。
after-change-major-mode-hook
change-major-mode-after-body-hook
モードフックを参照のこと。
after-init-hook
before-init-hook
emacs-startup-hook
window-setup-hook
initファイルを参照のこと。
after-insert-file-functions
write-region-annotate-functions
write-region-post-annotation-function
ファイルのフォーマット変換を参照のこと。
after-make-frame-functions
before-make-frame-hook
server-after-make-frame-hook
フレームの作成を参照のこと。
after-save-hook
before-save-hook
write-contents-functions
write-file-functions
バッファーの保存を参照のこと。
after-setting-font-hook
¶フレームのフォント変更後に実行されるフック。
auto-save-hook
See 自動保存を参照のこと。
before-hack-local-variables-hook
hack-local-variables-hook
ファイルローカル変数を参照のこと。
buffer-access-fontify-functions
テキストプロパティのlazyな計算を参照のこと。
buffer-list-update-hook
¶バッファーリスト変更時に実行されるフック(バッファーリストを参照)。
buffer-quit-function
¶カレントバッファーをquitするために呼び出されるフック。
change-major-mode-hook
バッファーローカルなバインディングの作成と削除を参照のこと。
comint-password-function
これは派生モードにたいして、ユーザーにプロンプト表示せずに、背後にあるコマンドインタープリター用にパスワードを供給することを許可するアブノーマルフック。
command-line-functions
コマンドライン引数を参照のこと。
delayed-warnings-hook
¶コマンドループはpost-command-hook
(以下参照)の直後にこれを実行する。
focus-in-hook
¶focus-out-hook
入力のフォーカスを参照のこと。
delete-frame-functions
after-delete-frame-functions
フレームの削除を参照のこと。
delete-terminal-functions
複数の端末を参照のこと。
pop-up-frame-function
split-window-preferred-function
バッファー表示の追加オプションを参照のこと。
echo-area-clear-hook
エコーエリアのカスタマイズを参照のこと。
find-file-hook
find-file-not-found-functions
ファイルをvisitする関数を参照のこと。
font-lock-extend-after-change-region-function
バッファー変更後のリージョンのフォント化を参照のこと。
font-lock-extend-region-functions
複数行のFont Lock構造を参照のこと。
font-lock-fontify-buffer-function
font-lock-fontify-region-function
font-lock-mark-block-function
font-lock-unfontify-buffer-function
font-lock-unfontify-region-function
Font Lockのその他の変数を参照のこと。
fontification-functions
Automatic Face Assignmentを参照のこと。
frame-auto-hide-function
ウィンドウのquitを参照のこと。
quit-window-hook
ウィンドウのquitを参照のこと。
kill-buffer-hook
kill-buffer-query-functions
バッファーのkillを参照のこと。
kill-emacs-hook
kill-emacs-query-functions
Emacsのkillを参照のこと。
menu-bar-update-hook
メニューバーを参照のこと。
minibuffer-setup-hook
minibuffer-exit-hook
ミニバッファー、その他の事項を参照のこと。
mouse-leave-buffer-hook
¶ウィンドウ内でユーザーがマウスクリック時に実行されるフック。
mouse-position-function
マウスの位置を参照のこと。
prefix-command-echo-keystrokes-functions
¶(C-uのような)プレフィクスコマンドにより実行されるアブノーマルフックであり、カレントのプレフィクス状態を記述する文字列をリターンすること。たとえばC-uは‘C-u-’や‘C-u
1 2
3-’を生成する。フック関数はそれぞれ引数なしで呼び出されてカレントのプレフィクス状態を記述する文字列、プレフィクス状態がなければnil
をリターンすること。プレフィクスコマンド引数を参照のこと。
prefix-command-preserve-state-hook
¶プレフィクスコマンドが次のコマンドにカレントのプレフィクスコマンドを渡すことによりプレフィクスを確保する必要はある際にフックが実行される。たとえばC-uはユーザーがC-u -やC-uの後に数字をタイプした際には、その状態を次のコマンドに渡す必要がある。
pre-redisplay-functions
フックはそれぞれのウィンドウで再表示の直前に実行される。強制的な再表示を参照のこと。
post-command-hook
pre-command-hook
コマンドループの概要を参照のこと。
post-gc-hook
ガーベージコレクションを参照のこと。
post-self-insert-hook
キーマップとマイナーモードを参照のこと。
suspend-hook
suspend-resume-hook
suspend-tty-functions
resume-tty-functions
Emacsのサスペンドを参照のこと。
syntax-begin-function
syntax-propertize-extend-region-functions
syntax-propertize-function
font-lock-syntactic-face-function
構文的なFont Lockと構文プロパティを参照のこと。
temp-buffer-setup-hook
temp-buffer-show-function
temp-buffer-show-hook
一時的な表示を参照のこと。
tty-setup-hook
端末固有の初期化を参照のこと。
window-configuration-change-hook
window-scroll-functions
window-size-change-functions
ウィンドウのスクロールと変更のためのフックを参照のこと。
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