54.4 バグレポートのためのチェックリスト

バグを報告する前に、まずその問題がすでに報告されていないか、確認を試みてください(既存のバグレポートの既知の問題を読むを参照してください)。

もし可能なら、その問題がすでにfixされていないか、最新リリース版のEmacsも試してみてください。同様に、最新の開発版を試してみるのもよいでしょう。これがある人にとっては簡単でないことは認識しているので、バグを報告する前に、絶対にこれを行なわなければならないと思わないでください。

Emacsでバグレポートを書くベストな方法は、コマンドM-x report-emacs-bugを使用する方法です。これはメールバッファー(メールの送信を参照してください)をセットアップして、自動的にいくつかの重要な情報を挿入します。しかし、すべての必要な情報は提供できません。だから以下のガイドラインを読んで、それに従うべきです。そうすればメッセージを送る前に、他の重大な情報を手で入力できます。M-x report-emacs-bugによって挿入されたいくつかの情報は、適切ではないと感じるかもしれませんが、完全に確信があるのでなければそれを残してください。そうすれば開発者たちがそれを判断できます。

レポートを記述し終えたら、C-c C-cとタイプすると、それはEmacsメンテナー bug-gnu-emacsに送られます Emacsの中からメールを送れなければ、バグレポートのテキストを普段使用しているメールクライアントにコピーして、そのアドレスに送信できます(システムがサポートしていればC-c M-iでEmacsに行なわせることができる)。または、そのアドレスに問題を説明する簡単なメールを送ることもできます。以下に示す必要な情報を含めてください。

(問題の訂正や新機能の実装等で)Emacsにコードを提供したい場合には、EmacsのIssue Trackerにpatchを送るのが一番簡単にこれを行う方法です。M-x submit-emacs-patchコマンドを使用してください。これはバグを報告する際と同じように機能します。GNU Emacsへのパッチの送付を参照してください。

どのような場合でもレポートは‘bug-gnu-emacs’メーリングリストに送られて、https://debbugs.gnu.orgのGNU Bug Trackerに保管されます。報告について、より詳細な情報を尋ねる必要がある場合のために、どうか有効な返信用アドレスを含めてください。提出されたレポートは調停されるので、Trackerで実際にレポートが見られるようになるまで遅れが生じることもあります。

バグを報告するためにGNU Bug Trackerがどのように機能するか知る必要はありませんが、もし望むなら、トラッカーのオンラインドキュメントで、使用できるさまざま機能を見ることができます。

bug-gnu-emacs’メーリングリストに送られたすべてのメールは、‘gnu.emacs.bug’ニュースグループにもゲートウェイされます。この逆も真ですが、バグレポート(または返信)をニュースグループにポストしないでください。これにより、さらに情報を尋ねるためにあなたに連絡するのが困難になるのと、それがバグトラッカーと充分に統合されていないからです。

データが500,000バイトを超える場合は、どうかそれを直接レポートに含めないでください。要求されたら送るという提案に留めるか、データをオンラインで利用可能にしてその場所を知らせてください。大きい添付ファイルは圧縮して送信するのが最善です。

GNU Bug Trackerはあなたのレポートにバグ番号を割り当てます。そのバグをフォローする議論ではTrackerがバグの議論を追跡できるように、受信者リストにあるバグのアドレスを消さないでください。バグのアドレスは‘nnnnn@debbugs.gnu.org’のようなアドレスです。ここでnnnnnはバグ番号です。

メンテナーがバグを詳細に調べられるように、レポートには以下の事項を含めるべきです:

以下はバグレポートには不要な事柄です:

以下にEmacsをデバッグしてバグに関する追加情報を提供したい場合に役に立つアドバイスのいくつかを挙げます:


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